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管理栄養士の健康コラム

vol78

【管理栄養士の健康コラム】Vol.78

症状別!脂質異常症対策
「LDLコレステロール値が高い」 ミニ知識「トランス脂肪酸って何?」

猛暑が続きますが、元気でお過ごしでしょうか?
今回は、脂質異常症「LDLコレステロール値が高い」を改善するためには、どうすればよいのかについてお話ししたいと思います。

「LDLコレステロール値が高い」「HDLコレステロール値が低い」「中性脂肪値が高い」といったように、脂質異常症にはいろいろなタイプがあります。
詳しくは、健康コラムVol.73 疾病シリーズ 「脂質異常症」 脂質異常症はなぜいけないの?を参考にしていただければと思います。
改善するには、とりあえず減量?と思われがちかもしれませんが、そういうわけでもないのです。
実際、痩せているけれどLDLコレステロール値が高いという方もいらっしゃいます。

LDLコレステロール値が高いタイプ(高LDLコレステロール血症)を改善するためには、LDLコレステロールを増やす食品を控え、LDLコレステロールを減らす食品をしっかり食べることが重要です。
まず、LDLコレステロールを増やす食品ですが、脂肪の多い肉(ばら肉、ひき肉、鶏皮など)、動物性脂肪、マーガリン、ショートニングなどです。
これらは控えた方がよいでしょう。

ところで、「トランス脂肪酸」という言葉を耳にされたことはありますか?
トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニングを加工する際にできてしまう脂肪酸です。
これらをちょうどよい固さにするために工業的に変化させるのですが、その製造過程においてトランス脂肪酸というものができてしまいます。
「できてしまう」という言葉を使っているのは、このトランス脂肪酸、体にとって悪い物質だからです。
トランス脂肪酸はLDLコレステロールを増やすと言われています。
また別の説として、工業的に変化させる際にトランス脂肪酸以外にもできてしまっている物質があり、そちらが悪さをしているという説もあります。
いずれにせよ、人工的に作られ自然界に存在しないものというのは、体にとって良いとはいえないのでしょう。
しかしながら、マーガリンがなくならないのは、安価だからですね。
市販のパンやお菓子にもマーガリンは多用されています。
しかも昨今、バターがスーパーで品切れしていることもよくあります。
とても残念です。
バターは動物性脂肪で、これもLDLコレステロールを増やしてしまいますが、自然界に存在しない物質が含まれるマーガリンより、バターを使用したいと私は思います。

話は戻りますが、LDLコレステロールを減らすためにしっかり食べていただきたい食品は、脂肪の多い魚(さば、さんま、いわし、ぶり、サーモンなど)です。
魚の脂肪にはEPAやDHAが多く含まれており、LDLコレステロールを減らしてくれます。
大豆もしっかり食べてくださいね。大豆に含まれるグリシニンというたんぱく質がLDLコレステロールを減らしてくれます。
あとは、しっかり野菜や海草を食べること=食物繊維を摂ることも大切です。

このように、LDLコレステロールに関しては、食事内容が大きく影響します。
ですので、適切なバランスの良い食事を考えていただけるとよいですね。


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