【管理栄養士の健康コラム】Vol.68 栄養素について知ろう「炭水化物」について |
ヒトは、毎日毎日、お米、パンや麺類などを食べ、炭水化物を摂取していますね。
というのも、炭水化物の重要な役割がエネルギーを産生することだからです。
ヒトが活動するためには、不可欠な栄養素といえますね。
【管理栄養士の健康コラム】Vol.7炭水化物のお話でも触れておりますが、
炭水化物には、ヒトの消化酵素で消化できる「糖質」と、
消化できない難消化性炭水化物の「食物繊維」があります。
「糖質」の役割はエネルギー源であり、約4kcal/gのエネルギーを産生します。
摂取した糖質は体内でブドウ糖となり、脳や神経組織など、ブドウ糖をエネルギー源として利用する体の各所に供給されます。
食べ物から摂取する糖質が足りなくなると、肝臓が筋肉や脂肪組織からブドウ糖を供給し、必要量を保持できるよう調整されています。
炭水化物が欠乏することは、一般的にはあまり例がありません。
しかし、過剰に摂りすぎると、皆さんご存知かと思いますが、肥満を招きます。
そして肥満は生活習慣病を引き起こします。
ヒトが食べ物から炭水化物をどれくらい摂ればよいのかを基準値として算定することはなかなか難しく、
炭水化物の摂取量が多いか少ないかは、ご自身の体重の変動で確認するのが一番です。
体重が増えてきたら、炭水化物の摂取量が多い可能性がありますし、
体重が減ってきたら、逆に足りていない可能性があるというわけですね。
炭水化物を多く含む穀類(米、麺類、パンなど)、芋類や豆類の量を必要に応じて調整していただけるとよいですね。
参考文献:
日本人の食事摂取基準2015年版
「栄養学総論」 林淳三・高橋徹三共著 建帛社
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