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管理栄養士の健康コラム

vol65

【管理栄養士の健康コラム】Vol.65

メタボリックシンドロームとは

暦の上では立春が過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きますね。
寒さで外出の頻度が減り、活動量が低下しがちではないでしょうか。
年末年始で体重が増えてしまったという方も、恐らくたくさんいらっしゃるかと思います。
肥満は、外見的に気になるのはもちろんだと思いますが、病気の危険度も高まってしまうことはご存知の方も多いのではないでしょうか。
近年、「メタボ」という単語が広く認識されるようになりましたが、今回はそのメタボリックシンドロームについて詳しくお話します。

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは、内臓脂肪型肥満に加え、①高脂血症、②高血糖、③高血圧症の危険因子うち、2つ以上の危険因子が重なっている状態をいいます。

では内臓脂肪型肥満がなぜ良くないのかについて、まずは説明しますね。
脂肪細胞には、皮下脂肪内臓脂肪があります。
皮下脂肪はエネルギーの貯蔵庫としての役割がほとんどですが、内臓脂肪はエネルギーの貯蔵庫に加えて、ホルモン分泌組織という役割もあります。
食べすぎ、飲みすぎ、運動不足などの悪い生活習慣によって、内臓脂肪は増えていきますが、増えることで脂肪細胞の大きさも大きくなっていきます。
内臓脂肪細胞が大きくなると、悪玉ホルモンを多く分泌するようになります。
悪玉ホルモンは、動脈硬化を進行させ、高血圧、高血糖、高脂血症を引き起こしてしまいます。
日本人の三大死因は、「心臓病・脳卒中・がん」ですが、そのうち心臓病と脳卒中は動脈硬化が関係しているのです。
内臓脂肪型肥満は、心臓病と脳卒中を引き起こす危険が増えるため良くないというわけですね。

内臓脂肪型肥満に加え、①高脂血症、②高血糖、③高血圧症の危険因子の数が多ければ多いほど、心臓病の危険度が高まります。
ですので、内臓脂肪を減らし、危険因子を減らすこと、つまりメタボリックシンドロームを回避することが健康寿命を延ばす鍵となります。
中年期の生活習慣が、健康寿命を左右するといっても過言ではありません。
もし、まだ中年期以前の年齢であれば、今のうちから良い生活習慣を続け適正体重を維持することで、老後も健康で豊かな暮らしができる可能性が高まるということですね。

<メタボリックシンドロームの診断基準>
腹囲が男性85cm以上 女性90cm以上
      +
①高脂血症(中性脂肪値150mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満 *いずれかまたは両方)
②高血圧症(最高血圧130mmHg以上 最低血圧85mmHg以上)
③高血糖(空腹時血糖110mg/dl以上)
3つのうち2つ以上該当している

参考文献:
 厚生労働省ホームページ


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