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管理栄養士の健康コラム

vol60

【管理栄養士の健康コラム】Vol.60

風邪に負けない食べ物

寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
体調を崩しやすい時期ですが、元気に乗り切りたいですね。
今回は免疫力についてお話しします。
すぐにできる免疫力アップの方法を食生活から考えてみませんか?

免疫力が低下しているサインとしては、「最近風邪をひきやすくなった」「なんとなくだるい」「吹き出物ができる」「口内炎ができる」などです。
これらの症状は、それほど気にならないかもしれませんが、放置しておくと大きな病気につながりかねません。
インフルエンザにかかったり、胃潰瘍になったり、最も怖いものとしては、がんを発症したりすることにもつながります。

免疫力が低下する原因は、まず加齢があげられます。
免疫力のピークはおよそ20歳であり、40歳代ではピークの半分まで免疫力が低下してしまいます。
がんの発症が40歳代から増え始めるのはそのためです。
その他の原因はストレス、不規則な生活習慣、無理なダイエット、偏った食生活などがあげられます。
しかしながらストレスをゼロにすることは難しいですよね。
お仕事などで規則正しく生活できない人も、現在は多いのではないでしょうか。
ただ、食事は自身の努力でなんとか改善できるかと思います。
残念ながら、これを食べれば風邪をひかないというような薬に代わる食べ物はありません。
特定の食べ物ばかり摂る食事は、逆に栄養バランスが偏り健康に良くないため、お気をつけください。
ですが、どのような食べ物が免疫力アップにつながるのか意識していただくのは、とても良いことだと思います。

免疫力は「腸」との関わりが大変深いです。
ですので、腸を元気にできれば、免疫力のアップにつながりますよ。
腸を元気にする食べ物としては、発酵食品食物繊維がおすすめです。
腸内環境を整える発酵食品の代表としては、ヨーグルトですね。
その他、納豆チーズも効果がありますよ。

食物繊維においては、お野菜、海草、果物などがよいですね。
例えば、ごぼう、さつまいも、わかめ、ひじき、こんにゃく、バナナなどです。
その他、体内の毒素を排出してくれるデトックス効果のある食材も腸を元気にしてくれます。
たまねぎ、ねぎ、にら、にんにくなどに含まれる硫化アリルという成分はデットクス効果がありますよ。

また、食事はよく噛んで召し上がってくださいね。
噛むことで消化が進み、体温も上昇し、免疫力が上がります。

余談ですが、「笑う」ことも免疫力を上げるという研究結果があるそうですよ。

食生活に気をつけて、風邪をひかずにこの冬を乗り切っていただければと願っています。

参考文献:
 「酵素」がつくる腸免疫力 鶴見隆史著 大和書房


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苺とハチミツ入りヨーグルト
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