【管理栄養士の健康コラム】Vol.35 ビタミンKのお話 |
みなさん、こんにちは。
寒くなってきましたね。
季節の変わり目で体調も崩しやすいことだと思います。
洋服などで体温調整して、お風呂で体を温めて、しっかり栄養補給してくださいね!
さて、今日はビタミンKについてお話しします。
ビタミンKは主に血液の凝固や骨の形成を助けます。
けがなどで出血した時に血を止めるために働き、逆にけがをした場所以外では
凝固させずに通常通り血液を流すように働きます。
血液の凝固や凝固を抑えるバランスをビタミンKは調整してくれています。
また、以前お話したビタミンDと共に骨の形成を助けています。
ビタミンDは主に腸からのカルシウムの吸収を助けますが、
ビタミンKは主に吸収されたカルシウムを骨に取り込むことを助けます。
ビタミンKは腸内細菌からも作られるので不足の心配はあまりありませんが、
病気や服薬の状況で腸内細菌が減ったりして不足する場合があるので
その方は気をつけて下さいね。
不足した場合は出血しやすく血が止まりにくくなったり、骨がもろくなったりします。
新生児は腸内細菌が少ないので十分な量のビタミンKを体内で作ることが出来ず、
母乳やミルクから摂取するしかありません。
ですから母乳のビタミンKが不足すると出血しやすくなり、頭蓋内出血をおこしたりします。
お母さんは授乳中にビタミンKを十分摂る必要があります。
過剰症の心配はあまりありませんが血栓症の人や抗凝固薬を服用している人は注意が必要です。
ビタミンKが多く含まれる食品は納豆やモロヘイヤ、つるむらさき、
小松菜、ほうれん草などの葉野菜、抹茶や卵黄、鶏肉などにも含まれています。
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おから納豆とシラスの丼ぶり