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管理栄養士の健康コラム

vol266

【管理栄養士の健康コラム】Vol.266

働きざかり世代の食育

働きざかり世代、特に30~40歳代は人生において重大なライフイベントを迎える場合が多く、大きく生活スタイルが変わる時期です。
仕事、結婚、出産、育児などいろいろだと思いますが、日々忙しく過ごしているのではないでしょうか。
そんな世代だからこそ、「健康」はとても大切です。

働きざかり世代の方に、一番気を付けてもらいたいことは、「自分の体を気遣う」ことです。
自宅で体重測定をしていますか?
健康診断を受けていますか?
「20歳頃より体力が落ちているけど、まだ病気になるような年齢でもないし」などと思って、油断していませんか。
この世代の男性は、肥満が増える時期です。
メタボリックシンドロームや生活習慣病に注意が必要です。この時期に予防しておかないと後の大病につながってしまうリスクが高まります。
女性は肥満だけでなく、やせすぎにも気をつけなければいけません。やせすぎの場合は、骨粗鬆症のリスクが高まることが考えられます。

体重管理はもちろんのこと、健康のためには毎日の食事が大切ですよね。
共働きの家庭が増えているので、家事や育児、仕事との両立は大変です。
外食や中食の利用も増えてきました。そうなると、どうしても野菜不足の傾向にあるようです。
体の調子をととのえるためにも、野菜をしっかり食べましょう。
外食や中食でメニューを選ぶ際、「主菜・副菜・主食」が揃うようにしてくださいね。
副菜は野菜や海藻、きのこなどのおかずです。副菜を選ぶだけで、野菜の量が増えます。
また「主菜・副菜・主食」が揃うと栄養バランスが良くなります・
残念なことに、野菜の値段が高くなり、なかなか買えないということもありますね。
なんとかやりくりして、今の物価高を乗り切りたいものですね。

次に私がおすすめしたいのは、「和食」の頻度を多めにすることです。
和食は健康に良いと知られていますが、それでも和食離れは進んでいるようです。
和食は、循環器疾患による死亡のリスクや認知症発症のリスクの低下につながることがわかっています。
洋食に比べると、低エネルギーの献立が多いので、ダイエットにも和食はおすすめです。
働きざかり世代はカルシウムが不足しがちです。和食では、魚、大豆・大豆製品、緑黄色野菜などカルシウム豊富な食べものを使った献立が多いですね。和食の頻度を多めにすることで、カルシウム不足解消も期待できます。
また、和食は日本の行事とも深く関わっています。行事にちなんだ食事をすることは、体だけでなく心の栄養にもなります。

その他気を付けてもらいたいことは「朝ごはんをしっかり食べる」「お酒を飲みすぎない」ことです。
当たり前かもしれませんが、働きざかり世代にとっては結構難しかったりします。親世代の食習慣は子どもに大きな影響を与えていますので、子どもの見本になれるように頑張ってくださいね。

良い食習慣の小さな積み重ねが「自分の体を気遣う」ことになると思います。
忙しくても自分の体のことを後回しにしないでくださいね。自分の体を気遣ってあげましょう。
自宅では体重測定をし、健康診断を毎年受けてくださいね。
皆様が、今を大切にし、年を重ねても、いつまでも健康でいられますように。


参考文献:食育の百科事典 日本食育学会編 丸善出版







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