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管理栄養士の健康コラム

vol263

【管理栄養士の健康コラム】Vol.263

がん予防のためにすべきこと…

現在、日本人の2人に1人以上が、がんになっています。
がんという病気は避けられないのでは?と不安にかられてしまいますよね。
とはいえ、がんは生活習慣病の1つということをご存知でしょうか。
予防することができる病気だということを、今回はお伝えしたいと思います!

がんが現在なぜ増えたのか、その原因からみていきましょう。
増えたといっても、すべてのがんが増えているわけではありません。
感染症が原因となる胃がん、肝臓がん、子宮頸がんは減ってきています。
それは、ピロリ菌除菌、衛生環境の改善、ワクチン接種により感染を防ぐことができているからです。
ではどういうがんが増えているのでしょうか?
乳がん、前立腺がん、大腸がんなどが増えています。
これらのがんの大きな原因はというと、「生活習慣」なのです。
そこが、がんは生活習慣病の1つといえる理由です。
生活習慣病ですので、生活習慣で、がんのリスクを増やすことも減らすこともできるのです。生活習慣の改善は、がんを予防するチャンスです。

生活習慣でがんに一番悪影響なのは、「喫煙」です。
喫煙者にとっては耳が痛い話かもしれませんが、体が健康であってこそ、人生おおいに楽しめると思いませんか?
喫煙をやめることは、自分のためです。自分のために喫煙をやめることを考えてみましょう。

生活習慣の改善において、注目したいのが「食生活」です。
食の欧米化で、がんという病気は増えました。
つまり欧米化になる前の日本食に戻せば、がんは予防できるというわけです。

①野菜の多い食事。
野菜には食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維で腸内環境を改善することは、がんのリスクを減らします。よくかんで食べることで肥満を防ぐことにもつながり、これもまた、がんのリスクを減らします。
アブラナ科の野菜(キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツなど)に含まれる「スルフォラファン」という成分にはがん抑制効果があることがわかっています。また、火を通したものより、生の方に効果がありますので、生で食べられるものはサラダなどで食べてくださいね。
にんにくもおすすめです。
がん細胞を消す免疫細胞を活性化する力が強いです。常備してお料理にいつでも使えるようにするとよいですね。

②たんぱく質は魚や大豆製品を中心に。
青魚のEPAやDHAには、炎症を抑え、がんの転移を防ぐ効果があります。
大豆や大豆製品に含まれるイソフラボンは、がん細胞のホルモン受容体に結合して、がんの抑制に働いてくれます。食物繊維も豊富です。
食の欧米化により、魚や大豆製品よりも、肉を食べることが多くなっています。
肉は、腸内環境を悪くしたり、脂肪が多く、がんのリスクを増やしてしまいます。
肉を食べることも必要ですが、肉ばかりに偏りすぎないようにこころがけましょう。

③高脂肪食を控える。
加工食品、スナック菓子、外食を減らすと、ずいぶん脂肪を控えることができます。脂肪だけでなく、減塩にもなり、がんのリスクを減らせます。
朝食がパン食の人も増えていますよね。朝食をご飯食にするのもよいですね。

④飲酒は適量で。
飲みすぎは、がんのリスクを増やします。
赤ワインにはがん抑制作用のある成分が含まれていますので、アルコールが害というわけではありませんが、適量を守ることが大切ですよ。

これらの食生活の改善は、がん予防のためであり、その他の生活習慣病の予防のためでもあります。がん予防のために、特別変わったことをするわけではないのです。
この生活改善ならできそうというものがあれば、ぜひ取り組んでみてくださいね。
がんを予防して、その他の生活習慣病も予防して、これからも健康に過ごしていきましょう。

参考文献:マンガで学ぶ!がんのキホン 近藤慎太郎著 医学書院
     がん再発予防の食事&生活術 野口節子監修 食べもの通信社
     乳がんに負けない!あなたの命を守る食事 家庭栄養研究会編 食べもの通信社





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