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管理栄養士の健康コラム

vol255

【管理栄養士の健康コラム】Vol.255

糖尿病予防~肥満にも痩せにも注意~

糖尿病は、血糖値が高い「高血糖」の状態が続くことで血管にダメージを与え、全身に合併症を引き起こす怖い病気です。
糖尿病の三大合併症は「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」です。
この合併症を防ぐことが、糖尿病の治療の基本です。
糖尿病にならないように、日頃から血糖値をコントロールすることが大切です。

糖尿病を予防するには、「肥満解消」、「食べ過ぎを防ぐ」こと。
適正なエネルギー量の食事をとることが予防になります。
しかしながら、痩せすぎの人も、糖尿病のリスクが高くなるのを知っていますか?
食事量が少なく、運動をしないエネルギー低回転型の痩せの人は、血糖値が高くなる傾向にあることがわかっています。
現在の女性は仕事の忙しさからしっかり食事がとれていなかったり、痩せ願望も強いため、肥満よりも痩せの方が心配です。
また、高齢の人は、「歳をとったら粗食の方がいい」という考え方が根強いこともあり、痩せている人も多くいます。
人によっては、肥満解消ではなく、痩せすぎないように気をつけなければいけないのです。
糖尿病予防のため、適正なエネルギー量の食事をとることを心がけてくださいね。
適正なエネルギー量、つまり、食べ過ぎも、逆に少食も良くないというわけです。

それに加えて、「栄養バランスの良い食事」も大切です。
炭水化物・たんぱく質・脂質」のバランスに気を付けましょう。
特に「炭水化物」が血糖値に大きく関わります。
炭水化物の摂りすぎ、もしくは極端な制限は糖尿病を悪化させてしまいます。
炭水化物は、ご飯・パン・麺類・いも類・果物・砂糖・飴・ジュースなどに多く含まれています。これらの食べ物を食べすぎず、極端な制限をせず、適度に食べましょう。
炭水化物をバランスよく摂るコツは・・・

・朝、昼、晩の三食はできるだけ均等に分けてとる。
 →朝ごはんをしっかりめに、晩ごはんを軽めにと意識すると均等になりやすいですよ。
・主食を三食ほぼ同じ量にする。
 →お茶碗一杯のご飯を毎食食べるようにするとわかりやすいですね。
・主食、主菜、副菜のある食事をとる。
 →昼食は麺類だけといったことは避けましょう。
  人と一緒に食事をする機会を持つのもコツです。
  一人での食事は、簡単に済ませがちになってしまいますので。

このようなことに気を付けて、血糖値をコントロールしましょう。
糖尿病を予防するためには、肥満も痩せすぎも良くないことを知っておきましょう。
高齢になってからはもちろんですが、若いうちから良い食習慣を持つことで、健康な体を手に入れられます。
糖尿病にならないように、適正なエネルギー量、栄養バランスの良い食事を心がけて健康に過ごしていただけるとよいですね。

参考文献:シニアの糖尿病 長寿のための12の対策 荒木厚監修 NHK出版
     60歳を超えたらやせるな危険 新開省二著 PHP研究所






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