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管理栄養士の健康コラム

vol254

【管理栄養士の健康コラム】Vol.254

子どもの肥満が増えている?!

近年、子どもの肥満が増えているのをご存知ですか?
育ち盛りの子どもは太っていても大丈夫と思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。
子どもであっても、病的な肥満は、動脈硬化、糖尿病、高血圧、脂質異常症などを引き起こします。子どもでも生活習慣病になってしまうのです。
もしかすると、小中学校で血液検査を実施という時代が近づいているのかもしれません。

子どもの肥満が増えた原因についてですが、食生活の変化が大きいでしょう。
食の欧米化が原因の1つです。
ごはん食が減っていませんか?
朝食で食パン、給食でもパン、かろうじて夕食でやっと米を食べる・・・
もしかすると、夕食でパスタなんて日もありそうですね。
パンにはバターや砂糖が含まれており、ごはんと比べると高カロリー、高脂質になりがちです。
また、和食の頻度が減ってしまうと、魚や大豆・大豆製品を食べる頻度も減ってしまいます。
魚や大豆摂取が減り、肉が増えると、高カロリー、高脂肪食を食べることになるのです。
大豆には、イソフラボンが含まれていますが、イソフラボンの一種ダイゼインゲニステインには抗肥満作用があります。抗肥満作用があるイソフラボン摂取も減ってしまうというわけです。

子どもの肥満は、コロナで著しく増えたようです。
今の子どもたちはもともとスクリーンタイムが多かったと思いますが、コロナ禍でさらに増えていませんか?
スクリーンタイムとは、スマートフォン、コンピューター、テレビ、ビデオゲームコンソールなどの画面を備えたデバイスの使用に費やされた時間です。
スクリーンタイムが増えたことも、肥満の原因の1つではないでしょうか。
スクリーンタイムが増えたことで、運動不足はもちろん、「ながら食べ」の時間も増える恐れがあります。
子どもが、ゲームをしながら、スマホをさわりながら、お菓子を食べる「ながら食べ」をしていたら要注意ですよ。
「ながら食べ」で、お母さんが作った夕食をあまり食べないなんてことになると、お母さんもイライラしますよね。
ゲームやスマホはなかなか短時間でやめられない中毒性があるとは思いますので、ついつい夜遅くまでしてしまいがちです。
夜型生活になると、朝食の欠食にもつながってしまいますし、悪循環です。
なんとか、うまくスクリーンタイムを調整したいものです。

ファストフードや外食も、子どもだけで手軽に利用できるようになりました。
中学生の体育祭の打ち上げが焼肉屋なんてことを耳にすると、昭和の私は驚いてしまいます。
コンビニも増え、食べたいものをいつでも購入できる環境にいます。
便利になり食生活が豊かだからこそ、子どもの健康を守ることが難しいということに、なんだか矛盾を感じますね。

子どもの肥満予防に役立つポイント
・和食を食べる
・間食や食事の時間を決める
・手作りの料理を食べる

この3つを実践できる環境をととのえてあげましょう。子どものうちに太らない食習慣を身に着けておくと、大人になった時に苦労せず、健康な体を手に入れられるはずです!
子どもの健康のために大人がお手伝いできるよう、大人も自身の食生活を見直していただけるとよいですね。

参考文献:小児肥満症診療ガイドライン 日本肥満学会編集 ライフサイエンス出版
     放っておくと怖い小児のメタボリックシンドローム 大関武彦著 少年写真新聞社





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