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管理栄養士の健康コラム

vol242

【管理栄養士の健康コラム】Vol.242

和食を食べて脂質異常症予防

今回は脂質異常症予防のお話です。
肥満、中性脂肪、LDLコレステロールが気になってきたら・・・
食べたらいけないものってあるの?
そんな疑問を解決します。

血中脂質の量に異常がみられる状態を「脂質異常症」といいます。
血液検査の結果で、中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロール、non‐HDLコレステロールに異常値があれば、脂質異常症と診断されます。
脂質異常症は無症状なので気にならないかもしれませんが、動脈硬化につながるおそれがあり、放置するのは禁物です。
そこで、脂質異常症を改善もしくは予防するための食生活についてお伝えしましょう。

注意すべき点は、3つ。
①食べ過ぎない。
②脂っこい食べ物を控える。
③飽和脂肪酸をとりすぎない。

まずは、食べる量に気をつけましょう。腹八分目を心がけてください。

脂っこい食べ物を控えたり、飽和脂肪酸をとりすぎないようにするためには、
ひとまず和食を食べておけば安心だと思ってください。

飽和脂肪酸は、動物脂に多く含まれています。
ですので、控えてほしい食べ物は、
バター、ラード、ばら肉、ひき肉、ベーコン、ソーセージ、カレー、ケーキ、菓子パン、ファーストフード、乳製品などです。
食べる時はちょっとした工夫も必要です。
お肉を食べる場合は、脂の少ない鶏ささみや鶏むね肉、豚ひれ肉などを選ぶようにします。
また、鶏肉の皮や、脂身を取り除いて食べるのもよいですね。
定番の菓子パンの中では、クロワッサンが飽和脂肪酸の王様かもしれません。バターやマーガリンがいっぱい含まれているパンは食べ過ぎないように気をつけましょう。
乳製品においては、低脂肪のタイプを選んでくださいね。

逆に食べてほしい食べ物は、魚、野菜、大豆や大豆製品です。
洋食ではなく、焼き魚・煮物・味噌汁・ご飯などの和食を食べれば、自然に飽和脂肪酸を控えることができると思いませんか?
バターやマーガリンの量も減るはずです。
また、アマニ油やオリーブ油など、体に良いと思ってとりすぎないようにしてくださいね。
それらの油にもエネルギー(カロリー)がありますから、通常使っていた油の代替えとして使う分にはよいですが、プラスαでとるとエネルギーもプラスαされてしまいますよ。

国民1人1年あたりの品目別消費量の推移(1960年~2020年)では、穀類・野菜・魚介類が減り、牛乳・乳製品・肉類が増えていることがわかります。
特に若い世代やミドル世代でその傾向がみられ、脂質の摂取量が増えているようです。
その背景には、食の欧米化が影響しているのではないでしょうか。
脂質異常症は、加齢とともに身近になります。
若い世代やミドル世代も含め、今一度、食生活を見直し、和食を食べて、肥満や脂質異常症で悩まない健康な体を手に入れましょう。

参考文献:脂質異常症がよくわかる本 コレステロール値・中性脂肪値を改善させる! 寺本民生監修 講談社





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