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                             【管理栄養士の健康コラム】Vol.241 旬の野菜「大根」で胃腸元気!  | 
                    
                            今回は胃腸の味方「大根」のお話です。
            大根はいろいろなお料理に使える万能な野菜です。
            旬は冬ですが、年中、冷蔵庫に入っている野菜ではないでしょうか。
            大根は、部位によって味や食感が違うことを知っていますか?
            上(葉の方)、真ん中、下(根の方)に分けて、特徴と適したお料理をまとめてみました。
            上 甘みが強い かため ➡大根おろし、サラダ、炒め物
            真ん中 みずみずしい やわらかい ➡煮物、おでん、味噌汁
            下 辛味が強い 消化酵素を多く含む ➡大根おろし、漬物、マリネ
            こんなふうに部位によって使い分けると、よりおいしいお料理のできあがり!
            大根おろしは、上を使っても下を使ってもどちらでも。
            味の違いでは、甘めが好きなら上で、辛めが好きなら下がよいですね。
            そして、大根のすばらしいところは、消化酵素をいっぱい含んでいるところです。
            消化酵素は、根の先端に一番多く含まれていて熱に弱いので、消化酵素をしっかり摂ろうと思えば、下の部分の大根おろしは最適です。
            大根に含まれている消化酵素は、でんぷん、たんぱく質、脂質を分解する酵素なので、いろいろな食べものの消化が促進されます。
            つまり、日々の食事において、胃もたれや胸やけを予防してくれる、胃腸の味方なのです。
            胃に負担をかけやすい食べ物を食べる時は特に、大根とセットで食べるとよいですね。
            油っこい食べ物は胃に負担をかけます。
            例えば、とんかつと大根おろしをセットで食べることは、胃を守る素敵な組み合わせです。
            その他、冷たすぎる、熱すぎる、辛すぎる、甘すぎる、味が濃すぎる料理は胃に負担をかけます。つまり○○すぎるものは良くないというわけです。
            そういった食べ物を控えることが大前提ですが、食べてしまう場合は、大根とセットで食べるようにしてみましょう。
            大根の葉の方も、栄養豊富です。もし、葉が付いた状態で売っていたら、葉もしっかり食べてくださいね。
            また、大根の皮にも栄養がありますので、捨てずにお料理に使ってみましょう。
            細切りにしてきんぴらにすると食べやすいですよ。
            1月7日に食べる習慣の「七草粥」に入っている「すずしろ」は、大根のことです。
            七草粥は、正月料理で弱った胃腸を整えるという意味があります。
            七草粥を食べ忘れた人は、大根の入ったお粥を食べてみるのはいかがでしょうか。
            消化酵素をいっぱい含んだ大根を食べて、皆さまが元気に暮らせますように。
            今年もカロレピをよろしくお願いいたします。
            参考文献:春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典 吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行
                
                
                
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                            たっぷり大根おろしの肉厚ハンバーグ