【管理栄養士の健康コラム】Vol.234 おやつの役割 |
おやつって、何歳になっても、楽しみですよね。
「あのデパ地下の○○がおいしいよね」
「今、無性にポテトが食べたい」
「仕事の後の甘いもの最高!」
などと、私は最近も周りの人と喋ったばかりです。
おやつは、食の楽しみという役割があります。
そして、心が豊かになったり、満足感を感じたりもします。
これは、とっても大切な役割だと、個人的にはつくづく思います。
ただし、楽しむだけではありません。
エネルギー、各栄養素、水分の補給という役割もあります。
特に子どもや高齢者にとっては、この役割は大切です。
子どもや高齢者においては、一度にたくさんの量を食べられないこともあります。
3回の食事で栄養が足りていない場合、おやつで補う必要があるのです。
こういった場合は、おやつを第4の食事と考えて、栄養を補えるような食べ物を選びましょう。
また、子どもにおいては、成長期に部活やスポーツなどで運動量が増えます。
今までと同じ食事量では足りなくなりますので、炭水化物を中心とした食べ物をおやつで補うようにしてくださいね。
では、どのようなおやつを食べたらよいのでしょうか。
おやつというと、甘いものやスナック菓子を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、
決してそうではありません。
エネルギー補給のための炭水化物中心のおやつであれば、
おにぎりや食パン、ロールパンなどがおすすめです。
菓子パンは、砂糖や油を摂りすぎますので、頻繁に食べないようにしてくださいね。
成長期には、カルシウムをしっかり摂ってほしいので、
牛乳、乳製品をおやつに取り入れてもよいですね。
また、おやつで季節を感じることも大切です。
旬の果物であれば、手軽においしく季節を感じることができますよ。
時には甘いものやスナック菓子もOKです。
ただし、食べすぎないように、食べる分だけお皿に入れるなど工夫してくださいね。
食べること=楽しいこと
こんな風に思えるような食生活をぜひとも送ってください。
おやつが、そう思えるきっかけになることもあります。
そして、体も心も元気に過ごしていけるとよいですね。
参考文献:こどもの心と体の成長・発達によい食事こども病院の医師と栄養士による食育レシピ 大阪府立母子保健総合医療センター監修 Kinpodo
避けたいおやつ 食べさせたいおやつ 天笠啓裕 食べもの文化編集部編著 芽ばえ社
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