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管理栄養士の健康コラム

vol235

【管理栄養士の健康コラム】Vol.235

旬の野菜「トマト」のファイトケミカル

今回はトマトの栄養成分についてのお話です。
トマトにはビタミンC、ビタミンB群、ビタミンE、カリウム、食物繊維などが含まれています。
その他にもいろいろな栄養成分があります。
今回、注目したいのは、トマトのファイトケミカルです。

ファイトケミカルを知っていますか?
ファイトケミカルとは、野菜、果物、穀類などの植物性食品の色素、香り、アクなどの成分から発見された栄養成分です。
ファイトケミカルの働きには、「抗酸化作用」があります。
抗酸化作用は、体内でできてしまう活性酸素の発生を、抑制もしくは消去する働きです。
活性酸素は増えすぎてしまうと、健康な細胞に悪影響を与えます。
それにより、動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病、がんなどの病気を引き起こします。
つまり、抗酸化作用のあるファイトケミカルは、このような生活習慣病を予防してくれるというわけです。

トマトにもファイトケミカルが含まれています。
トマトのファイトケミカルは色素になります。
トマトは種類によって様々な色がありますよね。
例えば、トマトの赤色の成分「リコピン」、オレンジ色の成分「β‐カロテン
がファイトケミカルにあたります。



トマトの色別にファイトケミカルをご紹介しましょう。

トマトといえば、やっぱり赤!
赤トマト→リコピンが豊富
リコピンは赤の色素成分ですので、トマトの赤はリコピンが豊富というわけです。
リコピンは、トマト以外にスイカ、ピンクグレープフルーツなどにも含まれています。

カラフルでおいしそう
黄トマト→リコピン+β‐カロテン
β‐カロテンは、人参、かぼちゃなどにも含まれているファイトケミカルです。

あまり馴染みはありませんが、
黒トマト→リコピン+表皮にアントシアニン
アントシアニンは青紫色の色素成分です。なすや赤しそ、レッドキャベツなどにも含まれています。

熟していない緑のトマトには、もちろんリコピンなどは含まれていません。
トマチンというアルカロイド系の毒成分が含まれています。
これは、生育途中で虫に食べられないよう備え持っている成分です。
自然の力って、すごいですよね。
人間が中毒を起こすことはほとんどありませんが、緑のトマトの食べすぎには注意しましょう。
トマトの色によって、含まれるファイトケミカルが違っていて面白いですね。

この夏は、トマトの色を眺めながら、ファイトケミカルを感じてみてくださいね。
しっかりトマトを食べて、生活習慣予防をしましょう。

参考文献:春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典 吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行






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