【管理栄養士の健康コラム】Vol.227 旬の魚「鱈」とタンパク質 |
冬の鍋物に欠かせない魚といえば、鱈(タラ)ではないでしょうか。
鱈は、鍋物の季節が旬となります。つまり今ですね。
そんな鱈について、詳しくなってみませんか?
鱈の種類は3種類。
マダラ
スケトウダラ
コマイ
一般的に鱈というと、マダラを指します。
切り身で販売されていて、お料理に使っている鱈はマダラがほとんどです。
スケトウダラは、ちくわやかまぼこなどの練り製品に使われたり、タラコや明太子の原料となっています。知らず知らずのうちに、たくさん食べていると思われます。
コマイは、「ヒメダラ」という干物が有名です。
その他、鱈に関係するものは、白子とタラコです。
白子は鱈のオスの精巣で、厳寒の時に脂がのっておいしくなります。
たらこはスケトウダラの卵です。
パスタなどにも合い、和食、洋食問わず、おいしくいただけます。
そんな鱈の栄養価ですが、
なんといっても、良質のたんぱく質が摂れることが魅力です。
良質というのは、アミノ酸バランスが良いということで、つまり利用効率が高いというわけです。
利用効率が良いと、筋肉がつきやすいといえます。
筋肉をつけることは大切です。
高齢者のロコモ予防、美しいボディ作り、運動能力アップ、こどもの健やかな成長が期待できます。
そのためにも、鱈のような良質のたんぱく質を含んだ食べ物を食べるようにしましょう。
ちなみにたんぱく質は、朝昼晩、均等に20gずつ摂ることが理想的です。
しかしながら、朝にたんぱく質を20gとれていない割合が高いと考えられます。
皆さんの朝食はどうですか?
主食のパンやご飯に加え、おかずをつけることができていますか?
もしたんぱく質不足だと思われる場合は、簡単に食べられる、
魚肉ソーセージ、ちくわ、カニカマなどを少し補うだけでも違ってきます。
それらには、スケトウダラが使われており、良質のたんぱく質を摂ることができるからです。
冬の季節は、鱈を食べて、筋肉をつけて、健康に過ごしたいものですね。
なんといっても、淡白で食べやすく、鍋物にぴったりな味が良いですね。
週末は温かい鱈ちりはいかがでしょうか。
参考文献:からだにおいしい魚の便利帳 藤原昌高著 高橋書店
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