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管理栄養士の健康コラム

vol218

【管理栄養士の健康コラム】Vol.218

貧血に気をつけよう

今年は、7月23日が「スポーツの日」ですね。
意義は「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力のある社会の実現を願う」とされています。
その意義を考えながら、この「スポーツの日」を過ごせるとよいですね。

今回のコラムは、スポーツをする人こそ理解を深めておいてほしい、「貧血」についてです。

貧血というと、女性の病気とイメージされがちですが、男女関係なく、注意すべき病気です。
よく見られるのは、「鉄欠乏性貧血」といって、鉄の摂取不足、吸収不良、需要増加によって起こる貧血です。
貧血になると、
・疲れやすい
・息切れがする
・めまいや頭痛がする
などの症状があらわれます。

貧血は、女性に起こる割合が多いのですが、男女ともに、スポーツをする場合は注意しましょう。
今の季節は、汗をよくかくので、汗と一緒にたくさんの鉄も流れ出てしまいます。
夏は特に、鉄欠乏性貧血になる可能性が高まると考えられます。
また、貧血に注意していただきたい時期は、成長期です。
1年間に3~4㎝程度伸びていた身長が、急に8~10㎝伸びる時期が、いわゆる成長期です。
この時期は、通学や部活動などで運動量も増えます。
鉄をしっかりとっておかないと、鉄が足りなくなってしまうというわけです。

しかしながら、男子の貧血は、理解されにくいことが多いようです。
すぐに息があがったり、疲れていたり、いつものように動けなかったりすると、
「気合いが足りていない」「だらけている」
と見られてしまいがちです。
男子でも、貧血が原因の不調もあるということを、周りは理解しておかなければいけませんね。

貧血を予防するためには、
栄養バランスをととのえることが大切です。
1日3食食べて、「主食」「主菜」「副菜」がそろった食事をとりましょう。
特に、朝食で栄養をしっかりとることが重要です。

鉄を多く含む食べ物は、
レバー、牛モモ赤身肉、シジミやアサリ、カツオ、ほうれん草、小松菜、ひじき、大豆などです。
鉄を多く含む食べ物を積極的に食べましょう。

貧血は女性に多いとはいえ、男性も注意が必要です。
栄養バランスの良い食事をとることが大切です。
しっかり食べて、体調をととのえて、この夏もスポーツを楽しんでくださいね。

参考文献:貧血は身近なスポーツ障害よくわかるスポーツ貧血 ベースボール・マガジン社











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