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管理栄養士の健康コラム

vol199

【管理栄養士の健康コラム】Vol.199

腎臓が心配になってきたら

皆様、健康診断は受けましたか?
今年はコロナ禍で、健康診断を延期している人も多いかもしれませんね。
私は夏に健康診断を受けましたが、加齢というのは怖いものだと感じた結果でした・・・。
若い頃と同じ生活をしていたらダメなのだと反省です。
健康診断の結果は人それぞれですが、今回は「腎臓」に焦点をあてて、どのような食生活を送れば良いのかについてお話ししたいと思います。

腎臓は、おへそのやや上、背中側に左右1つずつあります。
大きさは握りこぶし1つ分ほどで、ソラマメのような形をしています。
腎臓の重要な働きは、「尿を作る」ことです。
腎臓は、なんと1日に約200Ⅼもの血液をろ過し、1.5Ⅼの尿を作っています。
重労働をしていて、とっても働き者なのです。
私たちは、どんな食事をしても、どんなに汗をかいても、体内の環境を保てているのは、腎臓が微妙な調整をしてくれているからです。

そんな腎臓が弱ってしまったら?・・・
様々な病気を引き起こしてしまいます。
腎臓は、血液中の老廃物を尿として体外に排出していますので、それができなくなると、血液中に老廃物がたまり、体に害を与えてしまいます。
そして残念なことに、腎臓は再生能力の低い臓器です。
一度障害を受けてしまったら、元に戻りにくいというわけです。
ですので、今、腎臓が元気な人も、健康診断の腎臓の結果が少し悪いくらいのレベルの人も、今から腎臓をいたわっておいて全く損はありません。
しかも、腎臓をいたわる食生活というのは、一般の健康食とあまり変わらないのです。

食生活で、注意してほしい点は、食塩のとりすぎです。
塩辛いものを食べると、のどが渇きますよね。
それは、体が体液の塩分濃度を一定に保とうとして、水分を多く必要とするからです。
水分を多くとると、血液量が増え、血圧が高くなります。
そうすると、血管に悪影響を与え、腎臓に負担をかけてしまいます。
ですので、まず意識していただきたいのは、「減塩」です。
食事療法は、腎臓の負担を減らすことが目的です。
負担を減らすことで、腎障害をくいとめることにつながるのです。


その他の注意点は、メタボリックシンドローム(メタボ)です。
メタボは、腎臓病のリスクです。
ですので、メタボの人は摂取エネルギーを適切にし、減量しましょう。

それから、禁煙は最もしていただきたいこと。
あとは、適度な運動も大切です。

腎障害が進んでしまうと、たんぱく質制限が必要になる場合があります。
普通の食事でたんぱく質を減らすことは難しいので、低たんぱく米などの特殊食品を使ったりします。
そうすると、家族と同じ食事をしたり外食したりすることが、難しくなってしまいますよね。

ですので、早いうちに腎臓をいたわる食事を心がけていただけるとよいですね。
すでに腎障害がある人は、今の状態を維持もしくは改善し、これ以上悪くならないように気をつけましょう。
今の意識の持ち方しだいで、のちのちの生活の質が向上するはずです。

参考文献:よくわかる最新医学腎臓病 川村哲也著 主婦の友社







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