【管理栄養士の健康コラム】Vol.194 そろそろダイエット |
外出自粛の長い期間を終え、元通りとはいきませんが、少しずつ日常が戻ってきているで
しょうか。
集団の健康診断も延期になっていたかと思いますが、徐々に受けられるようになってきま
したね。
となれば、大慌てでダイエットという人も多いはず!
コロナ太りしてしまったという声も耳にします。
そもそも、なぜ太っていてはいけないのでしょうか。
見た目の問題という人も多いとは思いますが、
健康上の問題もあります。
健康上の問題というのは、内臓脂肪が蓄積されると、病気を発症しやすいのです。
脂肪は体にとって大切な働きもありますが、必要以上に蓄積すると、悪さをします。
内臓脂肪はお腹周りにつきますので、健康診断で腹囲を測るのは、内臓脂肪型肥満かどう
かかを調べています。
内臓脂肪の蓄積は、高血圧、高血糖、脂質異常などと重なり、動脈硬化、狭心症、心筋梗
塞、脳梗塞、糖尿病、腎臓病などのいろいろな病気のリスクが高まります。
体重が重くなると、膝や股関節にも悪影響です。
日本を含む東アジア人は、内臓脂肪をためやすく、少し太ることで病気を発症しやすい人
種です。
食生活が欧米化したとしても、体質も欧米化したわけではありませんので、注意が必要な
のです。
つまり、ダイエットは健康のために必要な場合があるというわけです。
決して細くなる必要はありません。
適正体重を維持しましょう。
そうすることで、健康診断の結果も改善します。
内臓脂肪はつきやすいのですが、減りやすい脂肪でもあります。
油ものの食べすぎ
主食(ご飯・パン・麺類など)の食べすぎ
甘いものの食べすぎ
果物の食べすぎ
お酒の飲みすぎ
など、心当たりがあれば、食べすぎない、飲みすぎないようにしてくださいね。
ほんの少し量を減らしてみるだけで良いのです。
ただし、気を付けないといけないのは、食事量を減らしても、栄養バランスは大切だとい
うことです。
脂質の少ない鶏むね肉や白身魚、大豆製品などでたんぱく質をしっかりとり、野菜もたく
さん食べてくださいね。
そして、適度な運動も並行して行いましょう。
体重がそんなに減らなくても、少しでも内臓脂肪が減ると健康な体に近づくことができま
す。
太ることは、病気につながるリスクもあるということを知っておいてくださいね。
そして、適正体重を維持し、これからも健康であり続け、見た目も若々しくいられるとよ
いですね。
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