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管理栄養士の健康コラム

vol175

【管理栄養士の健康コラム】Vol.175

行事食シリーズ「敬老の日」

9月の第3月曜日は、敬老の日ですね。
この日は、お年寄りを敬愛し長寿を祝う国民の休日です。
自分自身の祖父母だけでなく、いつもお世話になっているお年寄りにも、「ありがとう」の気持ちを伝えられると良いですね。

とはいえ、年寄り扱いをされるのが嫌な人もいますので、一方的な年寄り扱いは失礼にあたることもあります。
日本では、制度上、
65歳~74歳を前期高齢者
75歳以上を後期高齢者
と定めています。参考にしてみてください。

敬老の日は長寿を祝うわけですが、節目の年齢で祝う行事には呼び名があります。
還暦は、61歳(満60歳)ですね。
赤が長寿祝いの色とされ、昔は赤いちゃんちゃんこを贈ることが多かったようです。
私の両親が還暦を迎えた時、何か贈ったように思いますが、もはや赤色のものではなかったと思います。今は赤色にこだわることもなくなったような気がしますが、皆さんはいかがでしょうか。
還暦以降も色々な呼び名があります。
古希(こき)70歳・喜寿(きじゅ)77歳、傘寿(さんじゅ)80歳、米寿(べいじゅ)88歳、卒寿(そつじゅ)90歳、白寿(はくじゅ)99歳、紀寿(きじゅ)または百寿(ひゃくじゅ)100歳
できるだけたくさんの節目を祝うことができるといいですよね。

さて、敬老の日の食事についてですが、
文献によっては、敬老の日の行事食として、赤飯、海老の天ぷら、茶わん蒸しなどの記載がありました。
赤飯はお祝いにぴったりですね。
海老は「腰が曲がるまで元気に長寿でいられるように」という意味が込められており、おせち料理にも使われます。
茶わん蒸しは、やわらかいですし、子どもからお年寄りまで一緒に食べられるお料理ですね。
これらのお料理でもいいですし、特別な決まりはないので、お祝いするお年寄りの好物であれば喜んでもらえると思います。
誰しも、大好きな食べ物を食べたいものです。
高齢で食が細くなってしまった人は、栄養バランスよりも、好物など食べられるものを、少しでも多く食べることが大切です。
お祝いという場で、大勢でわいわい楽しく食べることも、とても良いことです。

また、高齢になると噛む力、飲み込む力が弱くなってきますので、若い世代の人よりは、やわらかめに調理してくださいね。
むせることも多くなりますので、水溶きかたくり粉を利用するなどして、とろみをつけると飲み込みやすいですよ。

今年の敬老の日は、お祝いするお年寄りに寄り添った、楽しい食事ができるとよいですね。


参考文献:「子どもに伝える行事の由来と行事食」 すとうあさえ監修 メイトブックス
      「イラスト版行事食・歳事食」 坂本廣子著 合同出版



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