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管理栄養士の健康コラム

vol157

【管理栄養士の健康コラム】Vol.157

行事食シリーズ「冬至」

秋、冬と季節が移り変わり、日が短くなりましたね。
17時には外はもう真っ暗で、そして寒くて、冬は行動範囲が狭まってしまいます・・・。
1年で、最も昼が短い日をご存知ですか?
その日を「冬至」といいます。

冬至は12月21日ごろで、最も昼が短い、つまり太陽の力が弱まっている日です。
ですので、冬至を境に、昼が長くなる、つまり太陽の力がよみがえるとされており、
太陽が復活する日として考えられてきました。
太陽が復活するとともに、運気が上昇するように願う日でもあります。

冬至の日の習慣といえば、ゆず湯に入って、南瓜を食べるといったことが主でしょう。
若い世代のご家庭では、冬至という行事すら、あまり気にとめないものかもしれませんね。
健康に過ごせるようにと願う、とても良い行事ですので、ぜひ冬至を知っておいてくださいね。

ゆず湯に入るというのは、冬至を「湯治」とかけたことによる風習です。
なぜ、ゆずなのかというと、ゆずには血行促進効果があり、冷え症や神経痛などをやわらげてくれるからです。
その他、「融通がききますように」という願いも込められているそうです。

また、南瓜(なんきん)を食べることにも理由があります。
運気上昇の願いを込めて、「ん」のつく食べ物を食べるというわけです。
南瓜は「ん」が2つついているので、より運気上昇ですね。
その他、れんこん、にんじん、きんかん、うどんなども運が向く食べ物とされています。

南瓜はビタミンA、ビタミンEなどのビタミンが豊富に含まれています。
冬場はビタミンが摂りにくい季節ですので、年中食べられる南瓜は、ビタミンが摂れる野菜として重宝します。
ビタミンを摂ることで、風邪予防にもなりますよ。
ですので、冬至に南瓜を食べると、風邪をひかない、病気にかからないと言われてきました。

ゆず湯も南瓜も、健康にはもってこいなのです。
その他、冬至によく食べるものとして、あずきの入ったお粥、南瓜とあずきを煮た「いとこ煮」があります。
あずきの赤色は、太陽を意味し、魔除けの力があるとされているからです。
こんにゃく、ゆずジャムやゆず茶も、冬至の日に食べたりします。

12月に入って、本格的な寒さがやってきました。
風邪やインフルエンザが流行る時期でもありますよね。
今年の冬至は、ゆず湯に入って、南瓜を食べてみてはいかがでしょうか。
そして、元気に健康で、冬を乗り切ってくださいね。

参考文献:
 「子どもに伝える行事の由来と行事食」 すとうあさえ監修 メイトブックス
 「食で楽しむ年中行事12か月」 高橋司著 あいり出版


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