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管理栄養士の健康コラム

vol158

【管理栄養士の健康コラム】Vol.158

行事食シリーズ「鏡もち」

もうすぐ今年が終わりますね。
来年は、亥年です。
娘が生まれた年が亥年でしたので、もう一回りするのかと思うと、個人的には感慨深い年でもあります。

お正月は、一年の健康と安全を祈る日です。
ご家庭でお正月飾りを飾りますか?
お正月飾りには、いろいろな願いが込められています。
鏡もち、門松、しめ飾りなど、いろいろなお正月飾りがありますね。
今回は鏡もちについてお話ししたいと思います。

鏡もちは、満月に通じ、神様が宿るとされた銅製の丸い鏡に由来しています。
また、鏡は人の心を映す神様とされ、2つ重なるとさらにめでたいということで、鏡もちは2つ重なっています。

飾る時は、裏白、譲葉(ゆずりは)の葉をもちの下に敷きます。
裏白は、裏が白いことから、潔白を表します。
譲葉は、新しい葉が生えてから古い葉が落ちる特徴から、子孫繁栄の願いが込められています。

もちの上の昆布は、喜ぶ(よろこぶ)に通じます。
串柿は、串が柿を貫いていることから、望みが一貫することを表します。

一番上の橙(だいだい)は、代々(だいだい)つながるようにということで、家族の繁栄という願いが込められています。

鏡もちは、このようにいろいろな願いが込められた飾りなのです。
そして、鏡もちといえば、1月11日の鏡開きですね。(関西など1月15日としている地域もあります)
お供えした鏡もちを皆で分け合っていただく日です。
この時は、鏡もちを木槌などで叩き割るのが習わしです。
包丁では切らないようにしましょう。
年神さまとのご縁が切れないように、刃物は使用しないというわけです。
お餅は、お雑煮、お汁粉、揚げもちなどにして、残すことなく、全部食べてくださいね。

鏡もちを飾って、ぜひ新年を迎えていただけるとよいですね。
来年も幸ある一年となりますように。

参考文献:
 「子どもに伝える行事の由来と行事食」 すとうあさえ監修 メイトブックス
 「食で楽しむ年中行事12か月」 高橋司著 あいり出版


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