【管理栄養士の健康コラム】Vol.148 行事食シリーズ「土用の丑の日」 |
今年は猛暑です。
7月下旬は、梅雨明けで急激に暑くなり、体がついていかずに体調を崩しやすい時期です。
まだ暑さに体が慣れていない時期に今年のこの猛暑は、非常につらいですよね。
この時期(7月下旬から8月上旬)は夏の土用と呼ばれます。
土用の丑の日は、うなぎを食べたりしますよね。
スーパーではここぞとばかりに、うなぎが並びます。
今回はそんな土用の丑の日の食事についてのお話です。
まず、土用の丑という言葉の意味について、みなさんはご存知でしょうか。
「土用」というのは、昔の暦で、立夏、立秋、立冬、立春の前の18日間を言います。
土用と聞くと夏のイメージかもしれませんが、実は季節ごとにあります。
「丑」は十二支からきていますので、子丑寅卯・・・と12日間で1周します。
土用は18日間ありますので、年によっては丑の日が2回ある場合もあるというわけです。
今年2018年は、ちょうど2回ある年で、7月20日と8月1日が夏の土用の丑の日にあたります。
我が家では7月20日にうなぎを食べました。
日本では古くから丑の日にちなんで「う」のつく食べ物を食べると良いという言い伝えがありました。
夏の土用の丑の日はとにかく暑い時期です。
そこから、暑さを乗り切るために、栄養のあるものを食べようという流れとなり、うなぎが食べられるようになったそうです。
うなぎを食べるようになったきっかけは、江戸時代の蘭学者、平賀源内の案だったといわれています。
ずいぶん昔から、夏の土用の日に、うなぎが食べられていたのですね。
うなぎ以外にも、うどん、梅干し、瓜類(きゅうり、すいかなど)が食べられます。
うなぎは、夏バテ防止にもってこいですね。
良質のたんぱく質、ビタミンAなどが豊富です。
うどんは、食欲が減退していても食べやすいです。
つるつると食べがちですが、しっかり噛むことで、消化がより良くなりますよ。
梅干しは、クエン酸による疲労回復や、食欲増進効果もあります。
瓜類は、水分を多く含むため、体の余分な熱を冷ましてくれます。
猛暑を乗り切れそうな食べ物ばかりですね。
今年も「う」のつく食べ物で、夏を元気に過ごしましょう。
暑さに負けない体作りのためにも、食生活はいつも以上に気を配ってくださいね。
参考文献:
「子どもに伝える行事の由来と行事食」 すとうあさえ監修 メイトブックス
「イラスト版行事食・歳事食」 坂本廣子著 合同出版
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