管理栄養士の健康コラム

【管理栄養士の健康コラム】Vol.147 暑い夏を乗り切るにんにくパワー

梅雨明け、猛暑が続いています。
夏バテ対策にも活躍しそうな耳よりな情報をご紹介します。
ぜひとも読んでいただいて、体調を崩さないように気をつけてくださいね。

夏バテ対策にお勧めしたいのは、にんにくです。
にんにくは滋養強壮として大活躍の野菜ですよね。
それは、芳香成分「アリシン」の力です。
アリシンはビタミンB1と結合すると、ビタミンB1の吸収率を高め、エネルギー代謝をスムーズにしてくれます。
エネルギー代謝がスムーズになると、元気に体を動かすことができ、疲れにくくなります。
ビタミンB1を多く含む豚肉とにんにくを一緒に食べると、疲労回復、滋養強壮の効果抜群ですよ！

また、にんにくには、強い殺菌作用がありますので、病気への抵抗力もつきます。
がんの予防にも期待できるとのことです。

にんにくを大量に食べる必要はありません。
お料理に少しのすりおろしにんにくを加えてみてください。
今年の夏は、にんにくで、夏バテにならないように気を付けてみるのはいかがでしょうか。
お薬ではなく、食べ物をしっかり食べて、健康に過ごせる方がいいですよね。

最近、近所の方から家庭菜園でとれたてのにんにくをいただきました。
新鮮なにんにくは、お店で買うものとは全然違い、味わい深かったです。
食べ物ひとつひとつに様々な栄養がつまっています。
食べることは、サプリメントとは違って、味わう楽しみがあります。
そして、新鮮なものほどおいしく、栄養価も高いです。
健康な体作りためには、いろいろな種類の食べ物を、できるだけ新鮮なうちに食べましょう。
人間は、太陽の光を浴び、大地の恵みを得て、生きてきました。
食べることは生きることであり、それが基本です。
加工食品がたくさん手に入る世の中ですが、生野菜や果物を買って、食べもの本来の味をしっかり味わってみてくださいね。

参考文献：
　「あたらしい栄養学」　吉田企世子・松田早苗監修　高橋書店


■□■□■　おすすめレシピ　■□■□■

きのこと生にんにくのミートソース焼き