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管理栄養士の健康コラム

vol141

【管理栄養士の健康コラム】Vol.141

栄養素について知ろう「カルシウム」について

4月初めはあちらこちらの学校で入学式が行われていますね。
わが子が通う小学校の入学式も終わりました。
近所のつい最近まで赤ちゃんだったように思う女の子も、もう小学1年生で、子どもたちの成長に驚かされます。

今回は「カルシウム」についてです。
成長期の子どもにとっては、大人以上に必要な栄養素ですよ。

カルシウムといえば、「丈夫な骨を作る」ために必要ですよね。
血液中のカルシウム濃度は一定に保たれています。
血液中の濃度が下がったら、骨からカルシウムが溶出します。
逆に血液中の濃度が高くなったら、カルシウムは骨に沈着します。
このようにして、カルシウムは、骨からの溶出と骨への沈着を繰り返して、血液中の濃度を一定に保っているのです。
なので、骨からの溶出が多くなると、骨は弱り、骨粗しょう症を招いてしまいます。
子どもの成長期は、骨を形成していくために、カルシウムを十分に摂って骨への沈着を促す必要があるというわけです。
成長期は身長が伸びますよね。身長を伸ばすためには、たんぱく質で骨を作り、カルシウムで骨を丈夫にすることが大切なのです。

今の世の中、栄養補助食品やサプリメントを利用するという選択肢もあります。
子どもに与えている親もいるようです。
けれど、できるだけ食物から摂るようにしましょう。
食物からですと、カルシウムだけでなく、マグネシウムや亜鉛などカルシウム以外の栄養素も同時に摂ることができますよね。
カルシウムだけたくさん摂ってもあまり良くありません。
マグネシウムはカルシウムの吸収や代謝を調整しているので、マグネシウムもバランス良く摂らなければいけないのです。
そして、なんといっても、栄養はおいしく食べて摂る方が良いですよね。
楽しくおいしく食べることで、栄養の吸収がアップしますよ。

どのような食べ物にカルシウムが豊富に含まれているかというと、
乳製品です。
牛乳、チーズ、ヨーグルトなどです。
野菜では、小松菜に豊富に含まれています。
その他、骨も一緒に食べるような小魚、干しエビ、乾燥わかめなどの海産物、大豆もお勧めです。

リンという栄養素は、カルシウムの吸収を妨げます。
実は、カップ麺や清涼飲料水にはリンが添加物として含まれています。
ですので、そういったものはできるだけ食べないようにしましょう。

カルシウムは大切な栄養素ですが、日本人にとっては不足しがちです。
足りていないようであれば、食生活を見直していただけるとよいですね。

参考文献:
 「子どもの身長を伸ばす生活マニュアル」 額田成 著 小学館
 「あたらしい栄養学」 吉田企世子・松田早苗監修 高橋書店
 「日本人の食事摂取基準2015年度版」 菱田明 佐々木敏監修 第一出版


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