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管理栄養士の健康コラム

vol139

【管理栄養士の健康コラム】Vol.139

子どもの身長を伸ばす方法

先月はオリンピックで盛り上がり、感動でいっぱいでした。
私自身は、得意なスポーツはなく、もっぱら応援する側でしかありませんが、我が子にはスポーツを楽しんでほしいと思う今日この頃です。

スポーツによっては、身長が高い方が有利という場合が多々あります。
以前、スポーツ栄養の講習会で、
「身長を伸ばすにはどうしたらいいですか?」
という質問が出ました。少しでも、我が子の身長を伸ばしてあげたいと思うのが親心ですよね。
講師の答えは、
「その子のもっている体質(遺伝)の範囲で最大限には伸ばせるかもしれないが、体質が基本」
とのことでした。
遺伝か・・・と、身長の低い両親であれば、がっかりされるかもしれないですね。
しかし、
遺伝は影響しますが、遺伝だけではありません。
最大限に伸ばせたら、両親よりも身長が高くなることが可能とも言えます。
男子は17歳頃、女子は15歳頃に身長の伸びはほぼ止まります。
ですので、それまでが勝負ですね。

では、どのようにして最大限に伸ばせばいいのでしょうか。
身長を伸ばすために大切なことは、成長ホルモンの分泌を多くすることです。
成長ホルモンは骨の成長を促します。
身長を伸ばすためには、骨の成長が不可欠なのです。

成長ホルモンの分泌を多くするためには、
① 栄養
② 睡眠
③ 運動
の3つをバランスよくそろえることが重要です。

栄養において、一番必要になるのが「たんぱく質」です。
骨というと、カルシウムでは?と思われるかもしれませんが、カルシウムは骨を丈夫にする栄養素ですので、まずは骨の材料となるたんぱく質が不可欠なのです。

睡眠は絶対に必要です。
寝る子は育つ」というのは、本当です。
なぜなら、夜寝ている時(特に深い眠り)に成長ホルモンは多く分泌されるからです。
しかし残念なことに、日本の子どもは睡眠不足の傾向にあります。
小学校低学年では10時間前後、小学校高学年~中学生は9時間半程度の睡眠が理想です。
これだけの睡眠時間をとれていない子どもが増えているのが現状です。

適度な運動も必要です。
体を動かすことで、骨を強くし、深い眠りにつくことができます。
また、食欲がわき、栄養をしっかり摂ることもできます。
適度な運動といっても、外遊びする程度でよいのです。
鬼ごっこをしたり、ボール遊びをしたり、普通に体を動かして遊ぶ程度です。
簡単なことなのですが、テレビを観たり、ゲームをしていては体は動かせませんよね。

成長ホルモンは、大人になっても分泌されます。
もちろん、身長は伸びませんが、骨粗しょう症の予防になります。
健康や美容にとっても、必要なものです。
栄養、睡眠、運動をそろえて、子どもも大人も、成長ホルモンがたくさん分泌されるようにしましょう。
しかし、精神状態が不安定になると、成長ホルモンの分泌が減ってしまいます。
ストレスは大敵です。
楽しく過ごすことが、身長を伸ばす一番のコツかもしれませんね。
次回は、身長を伸ばす栄養について、もっと詳しくお話ししますね。

参考文献:
 「子どもの身長を伸ばすためにできること」 額田成 著 PHP
 「子どもの身長を伸ばす生活マニュアル」 額田成 著 小学館


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