【管理栄養士の健康コラム】Vol.138 行事食シリーズ 「ひな祭り」 |
3月3日はひな祭りですね。
女の子の健やかな成長と幸せを願う日です。
ですので、女の子の行事と思われがちですが、もともとは、年齢や性別に関係なく「厄払い」を目的とした日だったそうですよ。
ひな人形を飾るのは、ひな人形が災厄から身代わりになって守ってくれると言われていたからなんですね。
災厄から逃れるためと思えば、何歳になっても、ひな人形を飾りたいものですね。
今は、本格的なものから、キャラクターのひな人形もあり、飾るだけでも楽しいですよね。
ひな人形を飾るだけでもよいのですが、3月3日は、ひな祭りのお料理をぜひとも楽しんでいただきたいものです。
ひな祭りのお料理はいろいろあります。
はまぐりの潮汁(うしおじる)
なぜ、はまぐりなのか、ご存知ですか?
ひな人形は結婚式を表しています。
昔は嫁入り道具として、はまぐりを入れる「貝桶」がありました。
2枚の貝殻は、別のはまぐりの貝殻とは合わないので、一人の人と対となり添い遂げるという意味があったそうです。
また、旧暦の3月3日は、磯遊びの風習があったため、そのなごりもあり、はまぐりを食べるようになりました。
ひなあられ・菱餅
桃色、白、緑の3色でできたものが一般的ですよね。
色に意味があります。
桃:桃の花
白:残雪
緑:若草
この時期を表した色彩ですよね。
ひな祭りは桃の節句とも言いますが、桃は早春に花を咲かせ、たくさんの実をむすぶことから、縁起の良い花とされています。
ちらし寿司
我が家では、ちらし寿司ははずせません。
ひな祭りはちらし寿司を食べる日と、我が子は勘違いしてそうな気もしますが・・・。
どんな具材を入れてもかまいませんが、彩りよく飾り付けましょう。
桃色、白、緑の3色があるといいですね。
その他の色の意味としては、黒は土をあらわしています。黒といえば、のりやシイタケなどがよいですね。
黄色は、花の光を表します。卵やたくあんはいかがでしょうか。
甘酒
今は甘みを出すための調味料としても使われるようになり、いつでも店頭で見かけますが、ひな祭りの時期は数多くの甘酒が並びますね。
昔は桃花酒といって、字のごとく桃の花をひたしたお酒を飲んでいたようですが、子どものお祭りとなり、ノンアルコールの甘酒が主流になったようです。
子育て中のお母さんは、忙しいことと思いますが、昔からの伝統行事にまつわるお料理を子どもたちに伝えていけるとよいですね。
冒頭でも触れましたが、大人の女性になっても、そして性別も関係なく、厄払いという意味で、ひな祭りを楽しむのもお勧めですよ。
参考文献:
「子どもに伝える行事の由来と行事食」 すとうあさえ監修 メイトブックス
「イラスト版行事食・歳事食」 坂本廣子著 合同出版
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