【管理栄養士の健康コラム】Vol.119 賞味期限過ぎたら、食べられない? |
ご家庭で消費期限や賞味期限が過ぎてしまった食品を、皆さんはどうしていますか?
今回のコラムは消費期限や賞味期限の違いについてのちょっとしたミニ知識です。
期限の表示には、消費期限と賞味期限の2種類があります。
<消費期限>
開封していない状態で、なおかつ表示されている方法により保存した場合において、安全に食べられる期限。
期限を過ぎたら食べない方がよい。
<賞味期限>
開封していない状態で、なおかつ表示されている方法により保存した場合において、おいしく食べられる期限。
期限を過ぎても、すぐ食べられないということではない。
消費期限が表示されている食品は、生鮮食品、お弁当や調理パンなどです。
このような消費期限が表示されている食品においては、しっかり期限を守ってくださいね。
期限を超えると、腐敗や品質劣化が起こり、そのような食品を食べると体調不良につながってしまいます。
では、賞味期限はどのようなものでしょうか。
賞味期限が表示されている食品は、スナック菓子、即席めんや缶詰などです。
賞味期限はおいしく食べられる期限ですので、過ぎたからといってすぐ食べられないわけではありません。
もちろん、家庭内において、自己責任の上というのが大前提ですが。
賞味期限においては、期間が3か月以上の場合は、年・月の表示で可です。
日にちまで必要なく、月は前倒し表示です。
例えば、2017年6月30日が期限の場合、賞味期限は、2017年5月と表示されているというわけですね。
このように、業者も余裕をもって賞味期限を表示していますので、賞味期限に関しては1日2日にこだわりすぎなくても大丈夫でしょう。
ただ注意すべき点は、いったん開封してしまったら、その賞味期限の日付は通用しないということです。
開封したら、できるだけ早く食べきりましょう。
開封後の保存方法も守りましょう。
開封しても、賞味期限内であれば大丈夫と勘違いしないように気をつけてくださいね。
期限の表示をよく確認して、無駄に廃棄せず、安全に食べ物を食べられるとよいですね。
参考文献:
「知っていると安心できる成分表示の知識」 左巻健男・池田圭一編著 サイエンス・アイ新書
「Q&Aでわかるおとなの食育新常識100」 若村育子著 主婦の友社
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