【管理栄養士の健康コラム】Vol.114 新しい食品表示Part1 食品表示法とは |
平成27年4月1日から、「食品表示法」が新たに施行されました。
その名の通り、食品の表示に関する法律です。
皆様は日頃、食品表示はご覧になりますでしょうか?
消費期限や賞味期限、商品名、価格などは確認されるでしょうか?
例えば、お菓子の袋ひとつを手に取ってみても、実にたくさんの表示があります。
栄養成分やアレルギー物質などについても表示されています。
今回は、そういった食品表示についてのお話です。
「食品表示法」が施行される以前も、もちろん食品表示はありました。
それまでは、以下の3つの法律が食品表示に関わっていました。
➀JAS法 (原材料、内容量、原産地など)
➁食品衛生法 (添加物やアレルゲンなど)
➂健康増進法 (栄養成分やエネルギー)
食品の名称、消費期限や賞味期限などにおいては、JAS法と食品衛生法の両方が重なっていました。
このように3つの法律が食品表示に関わり、大変複雑なものになっていました。
これらを統合したものが、「食品表示法」です。
統合した理由はやはり、「わかりやすさ」を目指すためです。
3つの法律を1つにすることで情報が一元化でき、消費者、事業者双方にとってわかりやすいものとなりました。
食品表示法となってからいくつかの変更点もあり、消費者がより情報を得られやすくなるように改善されています。
とは申しましても、自分自身でしっかり確認し、安全な食べ物を選んでいかなければならないことには変わりありません。
食品に記載されている小さな文字を読んで、しっかり情報を得る必要があります。
人それぞれ確認しなければいけないポイントは違いますが、アレルギーのある方の場合は、アレルギー物質の確認は必須ですし、減塩が必要な方は、栄養成分表示の食塩相当量を確認することが重要ですね。
普段あまり食品表示を確認したことがないという方も、これを機に一度よくご覧になってみてはいかがでしょうか?
こんなことも記載されているのか、というような発見があるかもしれませんよ。
参考文献:
「食品表示法ガイドブック」 消費生活コンサルタント森田満樹編著 株式会社ぎょうせい
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