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管理栄養士の健康コラム

vol115

【管理栄養士の健康コラム】Vol.115

新しい食品表示Part2 強調表示の疑問

今回は、食品表示の中でも、栄養強調表示についてお話しします。

栄養強調表示というのは、加工食品に表示されているキャッチコピーのようなものです。
例えば、
 カルシウムたっぷり!
 食物繊維入り!
 コレステロール ゼロ!
 低脂肪!
といった表示のことです。
このような強調表示は購入意欲に影響しますので、しっかり読み解き、正しいお買い物ができるといいですね。

ところで、「塩分ひかえめ」と「うす塩味」の表示の違い、わかりますか?
どちらも塩分が少ないという印象を受けますよね。

「塩分ひかえめ」という表示は、食塩相当量が少ないという強調表示で、食品表示法で定められた基準をクリアしていないと表示できません。
ちなみに、食品表示法において食塩相当量に関係する栄養強調表示の基準ですが、低い旨の表示(低、ひかえめ、少、ライト、ダイエット等)は次の基準値以下であることとされています。
 食品100g(液状の食品100ml)当たり 120mg
この基準をクリアしていれば、「塩分ひかえめ」と表示して良いということですね。

では「うす塩味」はどうでしょうか。
実はこれは食品表示法の基準の対象外となります。
つまり、「塩分ひかえめ」のように基準をクリアしているわけではないのです。
味覚に関する表示であることから対象外になるんですね。
ただし、「うす塩」であれば、食品表示法の対象になります。
ちょっとした表現の違いですが、食品表示法の基準をクリアしているのかしていないのかが変わってきますね。

塩分において、新しい食品表示では、ナトリウム表示から「食塩相当量」に変更されました。
食塩に相当する量が一目でわかるようになっていますので、キャッチコピーにとらわれず、栄養成分表示をしっかり確認することも必要ですね。

参考文献:
「食品表示法ガイドブック」 消費生活コンサルタント森田満樹編著 株式会社ぎょうせい


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