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管理栄養士の健康コラム

vol116

【管理栄養士の健康コラム】Vol.116

新しい食品表示Part3 アレルゲンの表示

現代、アレルギーのない人を探す方が難しいと言われています。
アレルギーのない人は、アレルギー症状を軽視しがちかもしれませんが、アレルギー症状は非常に危険なのです。
食物アレルギーに関しては、アレルゲン(アレルギーの原因となる抗原物質)を食べることで、

・皮膚がかゆくなる
・咳が出る
・ショック状態になる

といった症状が出ます。
ショック状態になると命の危険にさらされることもあるのです。

新しい食品表示法では、アレルゲンの表示がよりわかりやすくなるよう改善されました。
食物アレルギーのある人は、加工食品などを購入する際、アレルゲン表示を確認しますよね。
今まで確認したことのない人も、どこにどんな表示がされているのか一度ご覧になってみてください。
アレルゲンの表示義務があるのは以下の7品目です。

卵 乳 小麦 落花生 そば えび かに

この7品目が含まれている場合は、必ず表示しなければいけません。
この他にも表示を推奨されているものが20品目あり、計27品目ですが、品目数自体は以前と変わっていません。

表示の変更点として、これまで省略してもよいとされていた表示が省略できないことになりました。
以前は、通常含まれていると予想されるものは省略してよいことになっていました。
例えば、マヨネーズの卵、パンの小麦、生クリームの乳などです。
新しい食品表示法では、これらも省略せず表示しなければならないことになっています。

その他、原材料ごとにアレルゲンを表示すること(個別表示)を原則とし、より詳しくわかりやすい表示となっています。
以前は、原材料の最後にまとめて表示する方法(一括表示)も使われていました。
新しい食品表示法でも例外として一括表示がありますが、表示の方法は変更されています。

このように、アレルゲンの表示がわかりやすいように変更され、アレルギー患者や関係者の見落としや誤解をなくし、安全に食品を選べるようになりました。

すぐにすべての食品の表示を変更するのは難しいため、経過措置期間が設けられています。
加工食品においては、平成32年3月21日までとなっています。
ですので、まだ変更されていない食品もあるかと思いますが、個人的には、早い段階で新しい表示に変更しているものは、安全性を重視しているという点で好印象を受けます。

食品表示は、食品選びの判断基準となる重要な情報です。
表示を確認して購入する習慣を持っておくということは、とっても大切ですね。


参考文献:
「食品表示法ガイドブック」 消費生活コンサルタント森田満樹編著 株式会社ぎょうせい
「食品表示はこう変わる」 食品と科学社


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