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管理栄養士の健康コラム

vol112

【管理栄養士の健康コラム】Vol.112

介護予防 ~低栄養に気をつけよう~

「年をとっても、元気で過ごしたい」そう願う人がほとんどですよね。
たとえ長生きしても、その多くを寝たきりで過ごすことになるのはつらいことです。

寝たきりになるきっかけとして、まず思い浮かぶのは病気や怪我ですよね。
病気では、脳血管疾患が原因で寝たきり、要介護状態となることが多いです。
脳血管疾患というのは、脳出血やくも膜下出血、脳の血管がつまってしまう脳梗塞などのことです。
昔は脳血管疾患で亡くなることが多かったのですが、今は医学の進歩により死亡率が下がりました。
しかしながら、生き延びても寝たきりになってしまう人が増えてしまっています。
その他、寝たきりになる要因として、認知症も挙げられます。

また、病気でではありませんが、食事量が減ってしまい低栄養状態になることも、深く影響しています。
低栄養状態ですと、筋肉量が減少し、怪我につながる可能性が高くなります。
基本、女性の方が男性に比べ筋肉量が少ないので、女性は特に転倒や骨折などが心配です。
また、低栄養ですと心も体も弱ってしまうことから老化が進み、免疫力も下がってしまいます。
老化による衰弱も、寝たきりなる大きな要因なのです。

働きざかりの世代は、脂肪や炭水化物を控えるようにといったメタボ予防に励んでいる人も多いのではないでしょうか。
そんな方は特に想像がつきにくいかもしれませんが、高齢になれば低栄養の心配が出てきます。
では、高齢者が低栄養状態になってしまう理由について考えてみましょう。
高齢になると食が細くなるとよくいわれます。
それは、胃や腸など消化機能の働きが衰えてしまうためです。
その他には、かむ力や飲み込む力の衰え手足の機能低下うつ病なども理由の一つです。
また1人暮らしで料理をしない、食事回数が減るといった理由もあるでしょう。
理由は様々ですし、複数重なっていることもあります。
理由によって、改善策は違ってきますよね。
ですので、低栄養状態を改善する場合は、まずはなぜ食べられないのか?について考えてみましょう。
理由に目を向けることが、改善の第一歩です。

食べることは、元気に生きる基本だということを忘れないでくださいね。
次回は、低栄養状態を防ぐ食生活についてお話ししますね。


参考文献:
「名医が指南する!寝たきりにならないための本」 小境郁也編集 朝日新聞出版


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