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管理栄養士の健康コラム

vol96

【管理栄養士の健康コラム】Vol.96

食で伝わる愛情 ~赤ちゃんの食事~

今回は赤ちゃんの離乳食のお話です。
離乳食と聞くと、赤ちゃんだけの話かと思いがちですが、摂食・嚥下(えんげ)障害のある方の食事にも通じる部分もありますので、読んでいただければと思います。

赤ちゃんにはなぜ離乳食が必要なのでしょうか?
離乳食は、母乳やミルクだけを飲んでいる赤ちゃんが、大人と同じものを食べられるようになるための大切なプロセスだからです。
飲み込む練習、かむ練習、自分で食べる練習、いろいろな味に慣れる練習、そういった練習をして、大人と同じものが食べられるようになっていきます。
また、母乳やミルクだけでは不足しがちな栄養の補給の役割もあります。
そして、最も大切なこととも言えますが、食べることの楽しさを体験するという役割もあります。

食べることで幸せを感じたり、ストレスを解消したり、家族やお友達と会話がはずんだりしますよね。
食べることは、ただ単に栄養補給という意味合いだけではないと思いませんか?
赤ちゃんの離乳食は、食べる楽しさを知る第一歩だと、私は思っています。

離乳食は、適した時期(月齢:満5~6ヶ月)に、つぶしがゆなどを小さじ1杯から始めます。
つぶしがゆが無理なく食べられたら、つぶし野菜をメニューに加えていきます。
硬さはプレーンヨーグルトを目安にしましょう。

まだ話せない赤ちゃんと日中に1対1で過ごしていると、ついつい無言で過ごしてしまったりしませんか。
離乳食を食べさせてあげる時は、「おいしいおかゆができたよ」などと赤ちゃんに話しかけるようにすると、ママやパパにとって赤ちゃんに話しかけるきっかけになると思います。
赤ちゃんにとっても、「食事は楽しいこと」につながってくれるでしょう。

高齢者の方は、認知症や加齢などが原因で、自分の口から食べられない(摂食・嚥下障害)場合があります。
若い時は口に食べ物を入れてかんで飲み込むことが当たり前ですが、高齢になるとその当たり前のことができなくなってしまうことがあるのです。
病院によっては、口腔ケアや口腔マッサージなどで、少しでも食べる幸せを取り戻そうというような取り組みをされているところもあります。
摂食・嚥下障害のある高齢者のメニューはミキサー食やきざみ食です。
ミキサー食を見たことがある方はおわかりだと思いますが、何の食べ物か見た目ではわかりません。
ですので、「今日は、かぼちゃの煮物ですよ。甘いですよ。」など、声をかけることも、離乳食と同様大切なことですね。

残念ながら、今の世の中には、家庭の事情などで親にご飯を食べさせてもらえず、お腹を空かしている子供たちがいます。
戦争のない先進国であるこの日本で、そのような子供たちがいることを知った時は、私自身衝撃を受けました。
ご飯を食べさせてもらえていない子供は愛情にも飢えています。
そういう子供たちを助けていらっしゃるボランティアの素晴らしい方々がいらっしゃいます。
食で愛情は伝わると思います。
たくさんの人々に食べることで幸せになってほしいと願っています。


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