【管理栄養士の健康コラム】Vol.46 リンについて ~加工食品の食べすぎに注意!~ |
「日本人の食事摂取基準」では13種類のミネラルが記載されており、
その中でも多量ミネラルは5種類(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リン)です。
これまでミネラルについてお話ししてきましたが、
多量ミネラルはあと1種類となりました。
今回は「リン」についてお話ししますね。
体内でリンはカルシウムに次いで多く含まれるミネラルですが、
聞き慣れないミネラルではないでしょうか。
リンの約80%は骨や歯に含まれ、その他はあらゆる細胞内に存在しています。
リンの働きはというと、カルシウムと同様、骨や歯の形成に関与していること、
また細胞の材料になることです。
そしてエネルギーの代謝に必須のミネラルです。
「日本人の食事摂取基準」では
リンの目安量は、成人男性で1000mg/日、成人女性で900mg/日
リンの耐容上限量は成人男女共に3000mg/日となっています。
体にとってなくてはならないミネラルのリンですが、
食べ物からの摂取不足による欠乏の心配はありません。
あらゆる食べ物にリンは含まれており、特に、
マイワシ丸干し 100g中 約570mg
するめ 100g中 約1100mg
ロースハム 100g中 約340mg
などのお魚やお肉の加工食品にはリンが多く含まれています。
加工食品には食品添加物のリン酸塩として添加されているからなのです。
リン酸塩は、結着性や保水性を高め食感を良くするために使われます。
リンの摂取不足はありませんが、逆に過剰摂取に注意が必要かもしれないですね。
加工食品の食べすぎには気をつけてください。
リンを過剰摂取すると、カルシウムの吸収を悪くしたり、
甲状腺機能を亢進させたりしてしまいます。
我が家の息子(4歳)は、ハムやソーセージが大好き・・・
食品添加物のことを考えると食べ過ぎには気をつけないとと思います。
それではまた次回お会いしましょう♪
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