【管理栄養士の健康コラム】Vol.31 ビタミンDのお話 |
みなさんこんにちは。
この夏、各地で大雨の被害が出ていますがみなさんの地域は大丈夫でしょうか?
さて、今回はビタミンDについてお話します。
骨や歯を丈夫にするのはカルシウムというのはご存知の方が多いと思いますが、
実はビタミンDもとても重要な栄養素なのです。
ビタミンDは食べ物から摂ることや、日光に当たることによって
皮膚で作られるので不足することはあまりありません。
ですが、ダイエットなどをして栄養の偏った食事をしていたり、
日焼けを気にして日光を浴びない生活をしていると
閉経後に骨粗鬆症になり、寝たきりになる可能性が高くなります。
骨軟化症になる可能性も高くなり、背や胸、足などの骨が変形し、曲がってしまいます。
また、乳幼児期に不足すると骨の成長が悪くなり、背骨が曲がったり、低身長になったりします。
ビタミンDの不足により転倒しやすくなることも研究されており、
転倒して骨ももろく骨折しやすくなるので健康的な生活を送るために気をつけたいですね。
しかし、過度に日光に当たると皮膚がんを発症する可能性もあります。
季節によって紫外線の量も異なるので、「適度に」ということが
大切なのですが、適度ってなかなか難しいですよね。
今日は1日太陽に当たっていないなと思ったら、
お昼休みなどに気分転換も兼ねて少しベランダに出てみたり、
少し外に出てみるといいですね。
体が気持よく感じると思いますよ!
ビタミンDを多く含む食品にはサケ、マス、サンマ、カツオ、シラスなどの
魚類やシイタケ、きくらげなどがあります。
しいたけは生しいたけよりも紫外線にあたった干ししいたけの方が多く含まれています。
しかし、最近では天日干しで作られている干ししいたけが少なくなってきています。
使用する前に天日に干すとビタミンDが増えるので、1度ご家庭でひと手間加えてみてくださいね。
ビタミンDは過剰症の問題もあります。
過剰症では倦怠感、食欲不振、嘔吐などをおこしたり、
高カルシウム血症、腎障害、組織の石灰化などがおこるので、
サプリメント等を摂られる方は注意して下さいね。
それではまた次号でお会いしましょう♪
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