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【管理栄養士の健康コラム】Vol.280 「キャベツ」を食べて、元気に新生活スタート! |
4月は新生活スタートという人も多いですよね。
楽しみではあるけれど、不安な気持ちも少し…
そんな時期だからこそ、今回は胃腸を元気にしてくれる「キャベツ」についてのお話です。
キャベツの自給率はほぼ100%で、流通しているもののほとんどが国産です。
その上、一年を通して安定して出荷されているため、いつでも手に入る身近な野菜です。
毎日でも食べられる野菜で、しかも栄養満点!
どんな栄養が含まれているかというと、
ビタミンU、ビタミンC、カリウム、カルシウム、食物繊維、イソチオシアネートなど、さまざまな栄養です。
ここで、天然の胃腸薬とも呼ばれる「ビタミンU」について少し詳しくなってみましょう。
ビタミンUは、キャベツから発見されたビタミン様物質で、キャベジンとも呼ばれています。細胞分裂を促進しタンパク質の合成を活性化する働きがあるため、傷んだ胃粘膜の修復を助けます。
また、胃液の過剰分泌を抑える働きもあり、胃腸の調子をととのえるだけでなく、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防や改善にも役立つとされています。
ストレスで胃腸が弱りやすい人は、新生活がスタートする時期は特に意識して摂りたい栄養素ですね。
春キャベツは葉がやわらかく甘みもあるので、今がまさに食べ頃ですよ。
さらに、ビタミンCと辛味成分イソチオシアネートには、がんの予防効果が期待できます。
これらの栄養素を豊富に含んでいるキャベツは、がん予防に有効性がある野菜類の一つとされています。
また、ビタミンCにおいては、通常のキャベツより、紫キャベツに多く含まれています。
お料理の映えにも活かせる紫キャベツは栄養面でも優れものです。
キャベツの栄養をしっかり摂るには、「生食」が一番です。
というのも、ビタミンUもビタミンCも水溶性なので、水にさらすとどんどん流れ出てしまうからです。また、熱にも弱いので、できれば生で食べましょう。ただし、加熱すると量をたくさん食べられるメリットもあります。加熱する場合は、流れ出たビタミンも一緒に摂れるようスープにするとよいですね。
また、カット面が多いほどイソチオシアネートが発現しやすくなるため、せん切りキャベツは理にかなった食べ方です。
ですので、「せん切りキャベツを生で食べる」ことが私のおすすめです。
栄養面で見逃せないのが、キャベツの芯と外葉です。
捨ててしまいがちな部分ですが、実は栄養価がとても高いので捨てずに食べてくださいね。
芯はかたいので、細かく刻んだり薄切りにしたりすると食べやすく、餃子の具やお好み焼きに混ぜるのも良い方法です。
キャベツの日本での歴史は、江戸時代初期の鎖国をしていた時期に長崎の港町から伝えられたとされています。当時は巻いていない形で薬草として伝わり、日本では食用ではなく、観賞用として進化しました。その名残りが、お正月をいろどる葉牡丹です。
葉牡丹もきれいですが…
やはり、今のように食べられるキャベツになってくれて嬉しく思います。
栄養満点で、おいしくて、手に入りやすいキャベツ。良いこと尽くしの野菜です。
しっかり食べて、胃腸の調子をととのえ、元気に新生活をスタートさせてくださいね。
考文献:機能性野菜の教科書 中野明正編著 誠文堂新光社
NHK出版からだのための食材大全 NHK出版
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