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管理栄養士の健康コラム

vol269

【管理栄養士の健康コラム】Vol.269

よく噛んで食べて、幸せに

「ひとくち30回噛んで食べましょう」と教えてもらったことはありますか?
毎日の食事でひとくち30回、実践できていますか?
今回は、「噛むこと」の大切さについてお話ししたいと思います。

「噛むこと」は、体にとって良いことがいっぱいあります。
その中でも、学習能力への影響(頭が賢くなる?!)についてお伝えしますね。
噛むということは、脳の血流を増やして脳を活性化させます。脳が活性化すると、つまり学習能力が向上します。
子どもの脳は10歳くらいまでに作られると言われていますので、10歳までいかに脳を活性化させるか、成長期において非常に重要です。
朝食を食べている子どもは食べていない子どもと比べると、学習能力が高いことが知られています。朝食は1日のスタートですので一番影響が大きいかもしれませんが、朝食に限らず、食事でしっかり噛むことは脳を活性化させ、食べることで脳に栄養を与え、頭が賢くなるというわけです。
また、大人にとっても、「噛むこと」は記憶や学習能力の低下を防ぐ効果が得られ、仕事の能率が上がったり、老化を遅らせたり、認知症予防になったりと良いこと尽くめです。

噛むためには、まずは歯が丈夫でなければいけませんよね。
虫歯や歯周病を防ぐことが第一歩です。
口腔ケアや定期健診でしっかり防いでくださいね。
日本の子どもは全体的には虫歯の数が減少しました。ただ、極端に虫歯が多い子どももいるのが現状であり、歯に関してだけではありませんが健康格差があります。それは、経済的・時間的な生活の余裕のなさが生み出す格差ですので、これからの課題だと思います。
子どもにおいては家庭以外でも、学校や地域の大人が見守っていけるとよいですね。

ひとくち30回なんて・・・なかなか噛めないですね。
どんな食事をすれば、よく噛めるのか?というと、
固いものを食べればよいというわけではありません。顎などに痛みを感じないように注意しましょう。

噛み応えのある食材を選んでください。
れんこん、ごぼう、人参などの根菜類
切り干し大根や干し椎茸などの乾物もよいですね。
イカやタコなどの弾力性のある食材もおすすめです。

調理の工夫としては、食材を大きめにカットしましょう。
「主食」「主菜」「副菜」をそろえるようにすると、野菜の摂取量が増え、無理なく「噛むこと」ができます。
栄養バランスが良くなるだけでなく、噛む回数も増えるというわけです。
ラーメン1杯食べるのと、「主食」「主菜」「副菜」の揃ったお弁当を食べるのとでは、噛む回数が違ってくるのは予想がつきますよね。

今日このコラムを読んでくださった方、この後の食事は、いつもより多めに噛んでみてください。
飲み込もうと思ってから、あと10回噛んでみましょう。
噛むことはストレス物質の増加も抑えてくれますので、きっと、昨日より今日は、幸せな時間を過ごせると思います。



参考文献:「噛む力」が病気の9割を遠ざける 照山裕子著 宝島社
     唾液力でボケ知らず! 後藤多津子著 さくら舎





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