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管理栄養士の健康コラム

vol258

【管理栄養士の健康コラム】Vol.258

タンパク質を摂らねばならない理由

タンパク質を摂らねばならない理由

人間の体は何でできているのか知っていますか?
およそ60%が水、20%がタンパク質、残りの20%は脂肪、糖質などでできています。
こんな風に言われてもピンとこないかもしれませんが、例えば人間の肌、毛髪、筋肉、骨、内臓などはタンパク質が形作っているのです。
そう考えると、タンパク質がなかったら?人間は人間の形にならないですよね。
タンパク質って、本当に重要な栄養素なのです。

日本人の平均身長がここ30年横ばいの傾向です。
原因はいろいろあるのだと思いますが、ひとつは低出生体重児が増えたこと。
その背景には、母体となる若い女性のやせがあります。
とはいえ、母体となる若い女性の影響だけで、平均身長が横ばいというわけではありません。
身長がぐっと伸びる時期
・生まれてからの1年間
・思春期
の2回、この時期の生活環境(食事・運動・睡眠)も大きく影響します。

食事に関してお話ししますと、加工食品の普及、食の欧米化、孤食などいろいろな影響があると考えられます。
この時期こそ、しっかり栄養が摂れる環境を作ってあげましょう。
保護者や周囲の大人が環境をととのえてあげなければいけない時期ですね。
タンパク質は「体を作る栄養素」のため、身長を伸ばすのには不可欠です。
特に思春期男子は、女子に比べて筋肉量も増えますし、タンパク質はをいっぱい摂ってくださいね。

家計が厳しい世の中で、思春期の子どもが満足する量を準備するのも、一苦労ですが・・・。
食事量が足りているのかは、「成長曲線」の体重の増減で判断しましょう。
身長が伸びているのに体重が増えていない場合は、食事量が足りていない可能性があります。
「成長曲線」は母子手帳や学校の健康診断で見ることができます。

成長期にタンパク質を摂ることは特に重要ですが、
とはいえ、子どもだけではなく、どの世代においてもタンパク質は不可欠です。
生きていく限り、肌も毛髪も筋肉も骨も内臓も作り続ける必要があるのですから。
何気なく食事をしている人も多いかと思いますが、時にはタンパク質の大切さを考えながら食事をするのもよいですね。

タンパク質を摂取する為には、もちろん食べ物を食べることです。
タンパク質源となる食材は、肉、魚、卵、大豆、乳製品などです。
主食・主菜・副菜をそろえた献立にすると、タンパク質の質が良くなります。
つまり、バランスの取れた食生活が大事ということですね。
みなさん、タンパク質の質を上げるためにもバランスの良い食生活を心がけましょう。

参考文献:トコトンやさしいアミノ酸の本 味の素株式会社編著 B&Tブックス日刊工業新聞社
     子どもの異変は「成長曲線」でわかる 小林正子著 小学館新書






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