【管理栄養士の健康コラム】Vol.232 コロナ禍だからこその減塩対策 |
今回は「減塩」をテーマにお話しします。
1日に食塩をどれくらい摂っているのか、考えたことはありますか?
食塩を摂りすぎたり、肥満であったりすると、「高血圧」という病気につながります。
今現在、高血圧の人は、食塩の量を意識しているかもしれませんが、
健康で、若い世代の人たちは、食塩の摂取量について考えたりしないのではないでしょうか。
しかしながら今の日本の食生活では、小中学生でさえ、必要以上の食塩を摂取しています。
ですので、若ければ、もしくは、子どもだから、減塩しなくてよいということは全くないとういうわけです。
昔は、食塩は「塩蔵」として、食べ物の保存方法で必要でした。
「塩蔵」を含め日本の食文化そのもの、つまり和食は、食塩を摂りすぎてしまう傾向にあります。
現在は、冷蔵庫という便利なものがあり、冷蔵庫で食べ物を保存できるので、食塩は今となっては嗜好品です。
そして、健康のためには、減塩の努力が必要になっているのです。
それに加えて、食の欧米化が進み、飽食の時代ですので、肥満やメタボリックシンドロームの予防も必要となりました。
コロナ禍になり、家で調理したり、食事をしたりする機会が増えた人が多いのではないでしょうか。
コロナ禍の自粛期間中に食べた食事を調査したところ、「ラーメン」「カレー」「パスタ」が多かったそうです。
確かに・・・私も思い当たります。
「ラーメン」「カレー」「パスタ」は食塩を摂りすぎる食事です。
外食は減ったかもしれないけれど、家での食事で減塩できていないのが現状なのかもしれません。
コロナ禍で減塩するには、テイクアウトやレトルト、家での調理において、栄養バランスの良い食事ができる環境づくりが大切ということですね。
どうすればよいのかというと・・・
食塩を減らして、「おいしい」食事をすることです。
おいしくないと、健康なうちから減塩なんてできないですよね。
おいしく食べるためには、工夫が必要です。
できそうな工夫から始めてみてください。
・主食は白ご飯を選ぶ。
←味付きごはん、麺類、パンには食塩が含まれているので注意!
・テイクアウトは、食塩が少ないものを選ぶようにする。
←野菜の入ったお惣菜などおすすめです。
・減塩調味料や減塩食品を活用する
←手っ取り早く、減塩できます。
・風味や旨みを活かして調理する。
←だし、生姜、にんにく、柑橘類、酢、ごま、ナッツなどを使った調理がおすすめです。
コロナ禍で家にいる時間が多い時だからこそ、家での食事で減塩を意識しておきましょう。
健康第一です!
健康で、長く人生を楽しむためにも、食生活を大切にしてくださいね。
参考文献:理論から実践まで減塩のすべて 日本高血圧学会減塩委員会編集 南江堂
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