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管理栄養士の健康コラム

vol201

【管理栄養士の健康コラム】Vol.201

健康診断の気になる検査値「糖代謝」

健康診断を受けてはいるけど、検査項目についてはよくわからないという人は多いかもし
れません。
判定や再検査指示などで、健康なのか、詳しく調べた方がいいのか、わかるのですからそ
れで良いのですが、検査項目について理解を深めると、より健康診断の結果を読み取るこ
とができます。
今回は、糖代謝の検査値について、理解を深めてみましょう。
健康診断において、糖代謝は血液検査で調べます。
血液検査は血液中に含まれている糖質、赤血球などの細胞、たんぱく質などのさまざまな
成分を調べます。
調べた結果から、糖尿病、貧血、脂質異常症、肝臓や腎臓の機能低下、痛風、感染症、が
んなどの発見につながることがあります。
病気によっては、自覚症状が乏しいものも多く、病気に気づかず放置したことで重症化し
てしまう危険があります。

早期発見していれば治っていたのに・・・という場合も多々あるのです。
糖代謝の検査項目の1つは、「空腹時血糖」です。
血液中の血糖は食後に上がります。
食後に血液検査をすると、食事のせいで上がっているのか、病気のせいで上がっているの
か判断がつきません。
そのため10時間以上食事をとらない状態で検査を行います。
血液検査の前に水は飲んでも良いので、水分補給は忘れないようにしてくださいね。
もう1つは、「HbA1c」です。「ヘモグロビン・エー・ワン・シー」と読みます。
これは過去1~2か月の血糖値がわかります。
約2か月の平均した血糖値の状態がわかるのですから、うそ発見機とも言われています。
健康診断の直前だけ食事に気をつけても、HbA1cには見抜かれてしまうというわけです。
ただ、HbA1cの検査法が世界的に普及してから間もないこともあり、データの蓄積が十分
ではありません。
ですので、HbA1cの検査結果だけでは糖尿病とは判断できないため、空腹時血糖も合わせ
て判断します。
糖尿病の判定に空腹時血糖は必須ですので、健康診断によっては、空腹時血糖のみ調べて
HbA1cは調べない場合もあります。
なぜ、糖代謝の状態を血液検査で調べるのかというと、もちろん、糖尿病を早期発見する
ためなのですが、もう1つ理由があります。
中年期以降の高血糖の原因は、遺伝因子に加えて、悪い生活習慣があげられます。
食べすぎ、運動不足、肥満、ストレスなどが後押しとなり、糖尿病が進行します。
ですが、悪い生活習慣を改善することで、糖尿病は予防できるのです。
食べすぎで太り気味な人は、腹八分目を心がけましょう。
食物繊維をしっかり摂るのも良いですね。
よく噛み、早食いを防止するだけでも、食べすぎを防ぐことができます。
ご飯に食物繊維豊富な玄米や雑穀を混ぜ込むのも、おすすめですよ。
このように食事を始めとした生活習慣の改善で、つまり、自身の努力で高血糖はなんとか
なるというわけです。

血糖値が高くなってしまった時、すぐにでも原因と思われる生活習慣を改善していただき
たい!そんな思いを込めた、検査なのです。
どうでしょうか。健康診断の糖代謝の項目は理解が深まったでしょうか。
健康診断結果に、基準値や項目の説明が記載されている場合が多いので、気になる部分は
目を通してみてくださいね。
参考文献:ちょっと心配な健康診断の数値がすぐにわかる本 和田高士監修 Gakken
医者に効けない検査値のホント 岡田正彦著 大和書房






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