【管理栄養士の健康コラム】Vol.190 ビタミンEで肩こり改善 |
自宅で過ごすことが多くなる中、体を動かす時間が減ってはいませんか?
体を動かさないことで、体力の低下だけでなく、肩こりや頭痛なども引き起こしてしまいます。
時間を見つけて、ストレッチをしたり、温かいお風呂につかるなどして、体調をととのえるようにしましょう。
今回は、食事からでも、肩こりや頭痛をやわらげることができるという、耳寄りな情報をお伝えします。
肩こりや頭痛をやわらげるために摂っていただきたい栄養素は・・・
それはずばり、ビタミンEです。
ビタミンEは、毛細血管を広げて血行をよくする働きがあります。
血行がよくなることによって、肩こりや頭痛をやわらげることが期待できるのです。
そんなビタミンEには抗酸化作用もあるので、細胞を守る働きもあります。
つまり、皮膚の細胞を守ることで、シワやシミを防ぎ、内臓の細胞を守ることで、内臓の老化を防ぎます。
また動脈硬化を防ぎ、脳梗塞や心筋梗塞の予防にもつながります。
このように健康には欠かせない栄養素のビタミンEですが、
どのような食べ物に含まれているのでしょうか。
ビタミンEが豊富に含まれている食べ物は、植物油や種実類(アーモンドやピーナッツなど)です。
その他、モロヘイヤ、大根の葉などの青菜類、かぼちゃ、赤ピーマン
イクラやタラコなどの魚卵類、ウナギ、ハマチ、カジキ、サーモンなどの魚介類です。
ビタミンEは脂溶性ビタミンなので、炒め物や揚げ物で食べると吸収率がアップしますよ。
ビタミンEをしっかり摂って、肩こりや頭痛をやわらげることができるとよいですね。
ただし、普通の食生活では心配ないのですが、
サプリメントの大量摂取などで摂りすぎには注意してくださいね。
過剰に摂取することで、血がかたまりにくくなり、出血しやすくなる可能性があります。
自宅で過ごし、自宅で食事をする日が続いていますよね。
きっと誰しも何らかの食生活の変化があるでしょう。
けれど、その変化をうまく利用して、食事を楽しむことができるとよいですね。
そして、このコラムを読んで、栄養素の働きにも興味を持っていただけると嬉しいです。
世界中の人々が、ごはんをおいしく食べて、元気に過ごすことができるよう祈っています。
参考文献:子どもに効く栄養学 中村丁次監修 日本文芸社
あたらしい栄養学 吉田企世子・松田早苗監修 高橋書店
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