管理栄養士の健康コラム

【管理栄養士の健康コラム】Vol.189 ビタミンAで感染症予防

新型コロナウイルスで大変な今、免疫力を上げることはとても重要ですよね。
規則正しく生活し、バランスの良い食事をとり、適度な運動、そして十分な睡眠、
免疫力を上げるためには、これに尽きますが。
免疫力を上げてくれる栄養素の1つ、ビタミンAを今回はご紹介します。
ぜひ、日々の食事に取り入れてくださいね。

ビタミンAは、皮膚や目の健康を守る栄養素です。

ビタミンAは粘膜を保護し、皮膚の乾燥を防ぐ働きがあります。そのため、ビタミンAが不足すると、肌がカサカサしてしまいます。
ビタミンAを摂取し皮膚の乾燥を防ぐことは、免疫力を上げることに大きく関わります。
皮膚の乾燥を防ぐことで、外部からの細菌の侵入を防ぐことができるからです。
それにより色々な感染症やアレルギーを予防することができます。

目に関しては、ビタミンAは視覚の情報を伝える物質の成分となり、目が正常に働くよう作用します。

また、体内で変換されビタミンAとして働くことができるβ―カロテンには、抗酸化作用があり、ガン予防の効果が期待できます。

このような働きのあるビタミンAですが、サプリメントなどで過剰に摂りすぎるのは注意が必要です。
過剰摂取は、中毒症状や関節痛を引き起こす恐れがあります。
また妊娠初期に摂りすぎると、流産や胎児の奇形のリスクにつながりますので気を付けましょう。

ビタミンAを豊富に含む食べ物は、
レバー、ウナギ、アナゴ、卵黄
人参・かぼちゃ・青菜などの緑黄色野菜
あんずや温州みかんなどの果物
焼きのりや青のりなどの海藻
です。

これらの食べ物をあまり食べていないと感じる方は、これからは意識して食べるようにしてみてくださいね。
吸収率をアップするには、炒め物や揚げ物のように油を使う調理法が良いですよ。

外出自粛の中、自宅で食事をすることが多くなっているかと思います。
偏った食事にならないよう、できるだけ色々な種類の食べ物を食べるように心がけてくださいね。
ビタミンAも過不足なく摂取していただけるとよいですね。
しっかり食べて、免疫力を上げて、ウイルスに打ち勝ちましょう！

参考文献：子どもに効く栄養学　中村丁次監修　日本文芸社
あたらしい栄養学　吉田企世子・松田早苗監修　高橋書店






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