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管理栄養士の健康コラム

vol19

【管理栄養士の健康コラム】Vol.19

雛祭りにちなんで~ハマグリ~

3月3日は桃の節句ですね。
お雛様を飾られているご家庭も多いのではないでしょうか?
雛人形は飾る時期や形式なども地方によって様々なようですね。

雛祭りの食事としては、ちらし寿司やハマグリ、菱餅、ひなあられ、白酒などが代表的です。
子供の災厄の身代わりとなるお雛様を飾る祭りとして食事にもその意味合いが出ています。
菱餅は心臓を意味し、子供の健康を願います。桃、緑、白の色は生命や桃、木々の芽ぶき、
雪をそれぞれ表しているようです。
白酒は体から邪気を払うという意味があります。

ハマグリは一対になっている相手以外の貝とピッタリ合うものがないことから良縁の象徴とされます。
今回はこのハマグリについてお話しましょう。
ハマグリの旬は冬から春にかけてですが、特に産卵期前の2~4月が美味しい時期となります。
ハマグリにはコハク酸、グルタミン酸、グリシンなどの旨み成分がたっぷり含まれているので
美味しく上品な出汁がとれます。

ビタミンB1を分解するアノイリナーゼという酵素を含んでいて、これが人の腸内でB1を分解してしまい、
B1欠乏症になる恐れがあるため生食には向いていません。
加熱するとこの酵素は働かなくなるので加熱して食べます。

粘膜を保護するビタミンB2、貧血防止になるビタミンB12や鉄、味覚障害を防ぐ亜鉛、
骨粗鬆症の予防や骨や歯を強化するカルシウムなどが豊富です。
またコレステロールを下げ、動脈硬化や高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防、
タウリンも多く肝機能の強化も期待されます。

調理方法としては吸い物や焼き物、酒蒸しなどが一般的です。
汁まで残さず飲むとしっかり栄養分が摂れますよ。


■□■□■ おすすめレシピ ■□■□■

蛤と菜の花のひな祭り煮びたし
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