【管理栄養士の健康コラム】Vol.178 骨粗鬆症予防 |
今回は、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防についてのお話です。
骨粗鬆症は高齢者に多い症状ですので、若い方はあまり聞きなれない病気かもしれませんね。
しかしながら、誰しもいずれは注意しなければいけませんので、若いうちからしっかり予防していきましょう。
骨粗鬆症は、骨のカルシウム成分が不足し、骨がスカスカになり骨折しやすくなる病気です。
高齢になると多くなる病気ですが、実は40歳くらいから徐々に骨の量は減っていきます。
そして、女性は50歳代から骨折に注意が必要になります。
女性は閉経すると女性ホルモンが急に低下してしまい、それにより一気に骨量が減少します。
ですので、閉経後は早めに骨粗鬆症の検査を受けることをお勧めします。
男性は女性と違って、閉経という変化はないため、加齢ととも徐々に骨量は減っていきます。
骨粗鬆症の症状は、
身長が縮んだ
背中や腰が曲がった
背中や腰が痛い
などです。しかしながら、これらの症状が骨粗鬆症だとは気づかないことも多く、治療を受けていない人がいるのが現状です。
骨折して初めて骨粗鬆症だと知ることがないよう、日頃から検査を受けておくとよいですね。
骨粗鬆症を予防するには、適度な運動、日光にあたる、過度な飲酒をしない、禁煙などを行うと効果が期待できます。
また、食事に気をつけることは大前提ですね。
バランスの良い食事が必要です。
極端なダイエットは必要な栄養素を摂れていない可能性がありますので注意しましょう。
積極的に摂った方が良い栄養素は、
カルシウム
ビタミンD
ビタミンK
たんぱく質
です。
食べ物としては、
乳製品、大豆・大豆製品、魚、小松菜やほうれん草などの緑黄色野菜など
がお勧めです。
おやつに乳製品を食べるのも良いですし、干しエビをサラダに振りかけるだけでもカルシウムアップになりますよ。
骨粗鬆症は高齢になると多くなりますが、カルシウムを始めとした栄養素を思春期の時期からしっかり摂り、強い骨を作っておくことが大切です。
ぜひこれからもバランスの良い食事を心がけ、健康でいてくださいね。
参考文献:全身の老化を防ぐカギ!「筋肉」「骨」「歯」「認知症」の最新対策
「きょうの健康」番組制作班、主婦と生活社ライフ・プラス編集部編
主婦と生活社
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