ゲストさん、ようこそ|
ログイン

管理栄養士の健康コラム

vol131

【管理栄養士の健康コラム】Vol.131

口腔アレルギー症候群とは

口腔アレルギー症候群というものを知っていますか?
これは、花粉症と深く関連しているため、花粉症の人はご存知かもしれませんね。
私にとっても、9歳の我が子が口腔アレルギー症候群ということもあり、身近なものとなりました。
口腔アレルギー症候群でない方であっても他人事ではなく、いつ自分がなってもおかしくないものですので、この機会に是非知っておいてくださいね。

口腔アレルギー症候群は、口、のど、その周囲に限局したアレルギー症状を認めるものです。
アレルギーの原因となる食べ物を食べることで、口、のどに違和感をもたらします。
その症状としては、口やのどの発赤、咳払い、のどがムズムズするなどがあります。
原因となる食べ物には、果物や野菜が多いです。

花粉症と深く関連していると記述しましたが、それは、花粉と果物・野菜のアレルゲンの構造分子が似ていて識別できないことにより、花粉と同様に果物・野菜でもアレルギーを引き起こしてしまうからです。
ですので、花粉症の人は、口腔アレルギー症候群になる可能性が高く、花粉症の症状がひどくなれば、年々アレルギーの原因となる果物や野菜の種類が増えることがあります。
例として、

シラカンバによる花粉症の場合
→リンゴ、西洋ナシ、サクランボ、モモ、スモモ、キウイ、マンゴー、セロリ、シシトウガラシなど

ブタクサによる花粉症の場合
→メロン、スイカ、ズッキーニ、キュウリ、バナナなど

が報告されているそうです。

しかしながら、たとえシラカンバによる花粉症だからといって、それに当てはまる全ての果物・野菜が食べられないわけではありません。
食べると症状の出るものだけを除去すれば良いのです。
また、加熱することで、アレルギーを引き起こしにくくなりますので、缶詰やジュースなど加熱した加工品は食べることができる場合があります。
ただ、加熱しても、熱に強いたんぱく質の場合は、アレルギー症状が起こってしまうものもあります。
モモ、キウイ、バナナなどがそれにあたりますので、注意してくださいね。

口腔アレルギー症候群は傾向として、学童期以降に発症しやすいです。
我が子の場合もちょうどそのような時期でした。
春、秋と花粉症らしい症状もありましたし、モモ、スモモ、キウイがアレルギーでした。
のどの違和感を覚えてから、果物を食べるのが怖くなっているようですが、他に食べられる果物まで食べなくなってしまうのは良くありません。
たとえ口腔アレルギー症候群であっても、食べられる果物・野菜は食べて、ビタミンミネラルをしっかり摂りましょう。

参考文献:
「小児食物アレルギーQ&A」 海老澤元宏監修 日本医事新報社
「Q&Aでよくわかるアレルギーのしくみ」 斎藤博久著 技術評論社


■□■□■ おすすめレシピ ■□■□■

アップルパイ
おすすめレシピ



このページのトップへ
ラカント お料理教室レシピ集
コンテスト一覧
カロレピ!ポイントがもらえる!
管理栄養士の健康コラム
管理栄養士の健康コラム

レシピのリクエスト、ご感想をお聞かせください。

※ご返信を希望される方は「その他のお問い合わせ」をご利用ください。