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管理栄養士の健康コラム

vol127

【管理栄養士の健康コラム】Vol.127

残暑にもビタミンC

今回はビタミンCという栄養素についてのお話です。
ビタミンCは、普段からよく耳にするビタミンですよね。
そんな馴染みのあるビタミンCには、いったいどんな働きがあるのかみてみましょう。

前回のコラム 【管理栄養士の健康コラム】Vol.126食べてUVケア でもお話しましたが、ビタミンCには、メラニン色素の生成を抑制する働きがあります。
この働きにより、シミ防止が期待できます。
また、鉄の吸収促進という働きがありますので、鉄を多く含む食べ物と組み合わせて摂ることで、効率の良い貧血予防も期待できますよ。
その他の働きとしては、コラーゲンの合成促進があげられます。
この働きにより、美肌効果にも期待できます。
さらに、抗酸化作用もありますので、細胞を酸化から守ってくれるという働きもあります。

9月に入って涼しくなってきましたが、まだまだ残暑厳しい日があるかもしれませんね。
残暑こそ、紫外線対策と、夏の疲れで貧血にならないように、しっかりビタミンCを摂りましょう。

ですが、ビタミンCをとらなければと、慌てないでくださいね。
というのも、ビタミンCは一度にたくさん摂取しても、体内には蓄積されません。
体内のビタミンCが約400㎎で飽和状態になるとみられています。
ですので、それ以上摂っても、尿で排出されてしまうのです。

ビタミンCを体内で有効に使うコツは、毎食に分けて摂ることです。
また、熱や光に弱いため、保存や調理で非常に失われやすい栄養素です。
ですので、新鮮なものを食べ、調理する場合は手早く行いましょう。

ビタミンCは、野菜果物に豊富に含まれています。
例えば、柿だと、中くらいの大きさ1個食べるだけで、1日に必要なビタミンCを摂ることができてしまうくらいです。
また、ジャガイモ、サツマイモなどのイモ類に含まれるビタミンCは、でんぷんで守られているため、調理による損失が少なく、しっかり摂れますよ。

また、積極的にビタミンCを摂った方がいい人たちがいます。
それは、喫煙する人、お酒をよく飲む人、ストレスを抱えている人などです。
これらはビタミンCがたくさん消費される原因となりますので、当てはまるという方は不足しないように気をつけてくださいね。
禁煙、適量飲酒、ストレス発散と、原因を解消することも重要ですが・・。

ビタミンCがどんな栄養素かおわかりいただけましたか?
結構、繊細な栄養素ですよね。
上手に摂って、できるだけ有効活用していただけるとよいですね。


参考文献:
「あたらしい栄養学」 吉田企世子・松田早苗監修 高橋書店
「日本人の食事摂取基準2015年度版」 菱田明 佐々木敏監修 第一出版


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