【管理栄養士の健康コラム】Vol.126 食べてUVケア |
まだまだ残暑厳しい日々が続きますね。
この夏、女性も男性も、子供もお年寄りも、紫外線対策はばっちりでしょうか。
帽子をかぶる、日傘をさす、日焼け止めクリームを塗る、サングラスをかけるなどの対策はできていますか?
そのような対策に加えて、食べ物の力を借りて、紫外線対策をしてみませんか?
今回はどんな栄養をとれば紫外線対策になるのか、お話ししますね。
日焼けしているくらいがかっこいいとか健康的だというような考えの人もいるかと思います。
特に男性や子供はそうかもしれませんね。
しかしながら、日焼けしすぎることは、体に害を及ぼすことがあります。
日焼け、つまり紫外線を浴びるということですが、紫外線を浴びるとシミやシワになってしまうということは、ご存知の方も多いですよね。
さらに怖いのは、皮膚がんや目の病気になってしまう危険があるということです。
ですので、美容のためだけではなく、健康のためにも紫外線対策を考えてみていただけるとよいですね。
紫外線を浴びるとメラニン色素が生成されます。メラニン色素が原因となって、日焼けやシミになってしまいます。
ですので、このメラニン色素の生成を抑制する栄養を摂ると良いでしょう。
摂るべき栄養素は、ビタミンCです。
ビタミンCは、果物や野菜、いも類に多く含まれています。
しかしながら、ビタミンCは水溶性で、1度に大量に摂っても余った分は排出されてしまいます。
コツは毎食ビタミンCを豊富に含む食べ物を食べること!
つまり1日3回に分けて、ビタミンCを摂った方が効果的というわけです。
それが難しければ、日に当たる直前の朝ごはんでしっかりビタミンCを摂りましょう。
その他、しっかりと摂っていただきたい栄養としては、
ビタミンE
ビタミンCと相乗効果的に働き、細胞を紫外線から守ってくれます。
油脂類や種実類に多く含まれています。
リコピン
赤い色素成分で、トマト、すいか、柿などに多く含まれます。
トマト缶やトマトジュースでもリコピンを摂ることができますよ。
β‐カロテン
黄色やオレンジ色の色素成分で、緑黄色野菜に多く含まれます。
コラーゲン
肌にハリや潤いを与え、シワの予防になります。
鶏手羽、魚のアラ、牛すじなどに多く含まれます。
忘れてはならないことは、もちろんバランスの良い食事が基本です。
たんぱく質や炭水化物もバランス良く摂り、それにプラスαとして紫外線対策の栄養をしっかり摂りましょう。
そして、紫外線対策は、まずは紫外線をブロックすることが大切ですね。
紫外線を多く浴びる季節の春から夏にかけては、しっかりブロックをしておく方がいいですね。
参考文献:
「あたらしい栄養学」 吉田企世子・松田早苗監修 高橋書店
「栄養と効能がギュッとつまった一冊!野菜&果物図鑑126」 ファイブ・ア・デイ協会・若宮寿子監修 新星出版社
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