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管理栄養士の健康コラム

vol125

【管理栄養士の健康コラム】Vol.125

朝ごはんで学力アップ!

皆さん、朝ごはんを毎日食べていますか?
毎日欠かさず食べている私としては、朝ごはん抜きでどうして朝から動くことができるのか不思議なくらいなのですが・・・。
栄養相談や食育の仕事をしていて出会う方々の中には、朝ごはん抜きの生活が習慣になっている人が時々います。
朝ごはん抜きで登校している子供達もいます。
今回は、朝ごはんの大切さについてお話ししますね

朝ごはんを食べたか、食べていないかで、その日の活動量が決まるといっても過言ではありません。
特に午前中のエネルギーは、朝ごはんが重要です。
実は、人は寝ている間もエネルギーを使っています。
ですので、起きた時は腹ペコ状態なのです。
もちろん、お腹だけではありません。脳も腹ペコ状態なのです。
朝ごはんを食べないでいると日中、イライラしたり、ぼーっとしたりすることがあります。
また実際に、朝ごはんを毎日食べている児童の方が学力(得点率)が高かったという文部科学省の調査結果もでています。
ですので、子供には、しっかりと朝ごはんを食べさせててほしいものです。
大人であっても、脳が腹ペコ状態のままだと、仕事に差し支えますよね。

ところで脳のエネルギー源が何だかご存知ですか?
実は、一つしかありません。
脳の唯一のエネルギー源は「ブドウ糖」です。
ブドウ糖は、ご飯やパン、麺類、果物などに主に含まれます。
ブドウ糖は、食後30分くらいして脳に送り込まれます。
送り込まれると、脳のエネルギー源となり、脳が目覚めるというわけです。
ですので、朝ごはんには、ブドウ糖を含む食べ物を取り入れるとよいですね。

また、子供の胃は小さいですので、一度に食べられる量にも限度があります。
子供は、何回にも分けて食べる必要があるというわけです。
朝、昼、夜の3食に加えて、おやつを補食として食べさせてあげられるといいですね。
大人と違って子供は、毎日に必要なエネルギーに加えて、成長するための栄養も必要です。
小さい胃で、十分な量を食べなければいけません。
そういう意味でも、朝ごはん抜きの2食では十分な量を食べられず、おやつが増えてしまうこともあるので気をつけましょう。

特に今の時期、朝ごはん抜きでは夏バテになる危険性もあります。
朝ごはんを食べることは、夏バテや熱中症、貧血の予防にも効果が期待できますよ。
しっかり朝ごはんを食べて、元気な一日をすごしてくださいね。

参考文献:
文部科学省「平成22年度 全国学力・学習状況調査」
文部科学省「平成22年度 全国体力・運動習慣等調査」


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