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管理栄養士の健康コラム

vol93

【管理栄養士の健康コラム】Vol.93

花粉症が増えたわけ

桜が咲き始め、嬉しい春がやってきましたね。
しかしながら、春は花粉症で悩む季節でもあります。
いつのまにか、花粉症は国民病となりました。
今回は、花粉症の人がなぜ増えてしまったのかについてのお話です。

花粉症が国民病となるほど増えてしまったわけは、いくつか考えられます。
原因の1つは、戦後のスギ植林によって花粉の飛散量が激増したことです。
なので、スギが生息していない沖縄では花粉症は皆無に近いといった、地域差があります。
その他、北海道もスギによる花粉症は少ないようです。
2~3月はスギによる花粉症がピークで、3~4月はヒノキが多くなります。
スギとヒノキの花粉はたんぱく質の構造が似ているため、スギ花粉で症状が出ると、ヒノキ花粉でも症状が出てしまう人が多く、長引く場合もあるようです。つらいですね・・・。

また、昔に比べて衛生環境が改善されたことも原因の1つです。
花粉症はアレルギーの1種ですが、乳幼児期の清潔な暮らしによって、花粉症や気管支ぜんそくを主としたアレルギーが増えていると考えられています。

今は、アレルギーを持つ子供が増えました。
一般的なⅠ型アレルギーというのは、乳児期に皮膚から症状があらわれるアトピー性皮膚炎や食物アレルギーといったものが主です。
そして、3歳くらいでぜんそく症状、10歳前後で花粉症というようにつながってしまう恐れがあります。
この連鎖を防ぐためには、乳児期の皮膚バリアー機能の低下を改善することが効果的で、赤ちゃんの時にしっかり保湿をしてあげることはとても大切なようです。
子供の花粉症の一因として、赤ちゃんの時の皮膚のバリアー機能が関わっているというのは、驚きではないでしょうか。

その他にも、大気汚染、食生活の欧米化食品添加物なども原因と考えられているようです。

アレルギーは遺伝的影響よりも、環境による影響の方が大きいと思います。
しかしながら花粉症改善のために、沖縄に引越したり、赤ちゃんに戻ってしっかり保湿というのも無理な話ですよね。
環境を変えることは困難な場合が多いと思いますので、今の環境でどう予防できるかを考える方が賢明です。

次回のコラムは、花粉症予防を食事面から提案させていただく予定です。
花粉症の方は特に、乞うご期待くださいね。

参考文献:
 Q&Aでよくわかるアレルギーのしくみ 斎藤博久著 技術評論社
 栄養の基本がわかる図解事典 中村丁次監修 成美堂出版


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