【管理栄養士の健康コラム】Vol.9 炭水化物の中の食物繊維について |
朝晩過ごしやすい気候になりましたね。
今回は前回のコラムでふれた炭水化物の中の食物繊維についてです。
食物繊維は、ヒトの消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の
総体と日本では定義されています。
以前は体にとって役に立たないものと思われていましたが、
近年注目されるようになり目標量が設定されました。
食物繊維には水にとけない不溶性食物繊維と、
水にとける水溶性食物繊維とがありそれぞれ働きが違います。
不溶性食物繊維は腸の蠕動運動を助けたり、便の量を増やしたりするので、
腸内環境を良くします。
穀類や野菜に多く含まれるセルロースやリグニンなどがそうです。
水溶性食物繊維は水分を吸収して胃での食物の滞留時間を長くしたり、
血糖値の上昇を緩やかにし、コレステロールの吸収を抑え、体外に排出しやすくします。
果物などに含まれるペクチン海藻に含まれるアルギン酸などがそうですね。
食物繊維は不足すると便秘になったり、心筋梗塞や糖尿病などの生活習慣病と関連すると言われています。
逆に大量に摂ることはむずかしいので、普通の食生活をされている方は
摂りすぎることはないとされていますが、サプリメントなどで大量に摂られると
下痢をおこしたりして栄養素の吸収が妨げられると考えられています。
色々な食品から多くの種類の食物繊維を摂取したいですね。
ただし、食物繊維は有害物質の排出に効果的ですが、他の栄養素も排出してしまうので、
栄養状態の悪い人や下痢気味の人は摂り過ぎに気をつけてくださいね。
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