ゲストさん、ようこそ|
ログイン

管理栄養士の健康コラム

vol275

【管理栄養士の健康コラム】Vol.275

食べる幸せ~

日本人の年代別食に対する幸福度についての調査で、若い世代(15~24歳)の幸福度が低いという結果が出ています。
①食の楽しさ②健康的な食事の認識③食の選択肢が豊富か
この3項目からの調査です。
若い世代(15~24歳)は、超加工食品の摂取割合が高いという結果もあり、そこに関連性があることが推測されているようです。
超加工食品という言葉は聞きなれないかもしれませんが、誰しも口にしている食べ物だと思います。
超加工食品とは、具体例をあげると、菓子パン、カップ麺、スナック菓子、ファストフードなどです。具体例からわかるように、砂糖、塩、脂質を多く含んでおり、健康的ではないイメージの食品ですよね。
メリットは安いし手軽に食べられるところです。若い世代にとっては手を出しやすい食べ物といえるでしょう。

和食は健康的だと世界的にも認められています。しかし日本では食の欧米化や超加工食品の摂りすぎ傾向にあり、なんだか残念な気がしてしまいます。
アラフィフである私自身の子ども時代は、外食は時々のお楽しみでした。それが今では日常茶飯事で、便利になったなぁと感じます。
大学生や社会人になると、お昼は外食や中食で済ます人も多いでしょう。
朝食や昼食は菓子パンだけという人もいるかもしれません。
ほぼ毎日1食は、外食もしくは中食という人が多くなっているように思います。
そして、それが健康には良くないとわかっているからこそ、食の幸福度も低くなってしまうのではないでしょうか。

多くの若い世代にも食べることで幸せを感じてほしいと、私は願います。
「外食や中食は飽きる」と言いますが、これは脂質の摂りすぎと濃い味によるものです。場合によっては選択肢が少ないからかもしれません。
飽きるということは、体が「もういらない」と訴えていることを知っておいてくださいね。

ちょっとした選択の変化だけでも、健康的だと感じることができ、食の幸福度を高めることができると思います。
食べる幸せを感じるために、私がおすすめしたいのは、脂質を控える食の選択をしてみてください。
和洋中があれば、「和食」を選びましょう。
和食を選ぶことで、脂質をぐっと減らすことができます。
揚げ物が入っていないものや、麺類を控えて定食メニューを選ぶようにましょう。
パン食ではなく、ごはん食にするのも良い選択です。ごはん食に変えるだけでも脂質を控えることができます。
濃い味を回避するには、やっぱり手作りが1番です。
手作りの料理を選びましょう。家庭で食事をする機会や自炊の頻度を増やすことができるとよいですね。いろいろなレシピが簡単に検索できる世の中ですので、手作りにチャレンジしてみてくださいね。手作りが難しい場合は、惣菜に野菜をプラスするなど惣菜アレンジもおすすめです。

ちなみに 幸せホルモンはたんぱく質から作られます
そもそも幸せを感じるためには、たんぱく質をしっかり摂らなければならないというわけです。特に必須アミノ酸のトリプトファンとフェニルアラニンを含んだたんぱく質源を食べましょう。
トリプトファンを多く含む食べ物
大豆製品、乳製品、魚介類(カツオやマグロなど)、肉類(鶏むね肉など)、卵など
フェニルアラニンを多く含む食べ物
大豆製品、乳製品、卵など
参考にしてみてくださいね。

便利な世の中になったことで、食の幸福度が低くなってしまうのは残念に思います。
外食や中食が悪いわけではありません。その食事が楽しければ幸福度は高まります。
便利さをうまく利用して、良い食の選択をして、食べる幸せを味わってくださいね。

参考文献:子どもの顔みて食事はつくるな! 幕内秀夫著 青春出版社
参考資料:安藤財団ウェブサイト
https://www.ando-zaidan.jp/news/pdf/RFW_report2023_ja.pdf




■□■□■ おすすめレシピ ■□■□■

高野豆腐の卵とじ
おすすめレシピ



このページのトップへ
ラカント お料理教室レシピ集
コンテスト一覧
カロレピ!ポイントがもらえる!
管理栄養士の健康コラム
管理栄養士の健康コラム

レシピのリクエスト、ご感想をお聞かせください。

※ご返信を希望される方は「その他のお問い合わせ」をご利用ください。