【管理栄養士の健康コラム】Vol.224 旬の魚「サケ」 |
今回は秋が旬の魚「サケ」についてです。
サケは日本人が非常によく食べる魚です。
なんと、世界の漁獲量の1/ 3を日本が消費しています。
お寿司でも、サケは人気ですし、
お料理においても、サケの切り身は使いやすいですよね。
人気のサケについて、ちょっと詳しくなってみませんか?
サケには、アスタキサンチンという栄養素が含まれています。
アスタキサンチンは、カロテノイド色素の一種、つまりサケの身のオレンジ色です。
そのアスタキサンチンは、抗酸化作用があるので、血管壁を保護し、生活習慣病予防の効果が期待できます。
サケといっても、種類が豊富すぎて、違いを把握できている人の方が少ないのではないでしょうか。
サケ科の魚は、基本的に淡水域で生まれて海域で成長し、淡水域に戻って産卵します。
川で生まれて海で成長し、川に戻って産卵するというわけです。
サケとよく似た魚にマスがあります。
よく似ているというか、区別がつかないといった方がよいかもしれません。
サーモントラウトは、ニジマスを品種改良して作られたものですので、厳密にいうと、サーモンではなくマスというわけです。サケではないのですが、サケとよく似た味なので、サーモンという名がついています。ニジマスは、淡水域で一生を過ごすので、サケ科の魚とは成長の過程も違います。
安価ですので、100円寿司のネタにもよく使われています。
ちなみに旬は夏です。
サケ(鮭)といわれる本来のサケは、日本沿岸で秋にとれるサケです。
スーパーで今の時期に「秋鮭」「秋味」と記載されて売られています。
味は、脂質が控えめであっさりしています。
ですので、バターでソテーにしたり、フライにして食べる方がおいしいですよ。
ギンザケ(銀鮭)というサケもあります。
このサケの旬は夏~秋なのですが、養殖されているので年間を通して手に入りやすいです。
ベニザケ(紅鮭)というサケもありますが、こちらは、日本近海ではほとんど回遊していないのでロシアやカナダからの輸入に頼っています。
日本では北海道でとれますが、美味で高価です。
旬は夏なので、冷凍品が周年出回っています。
まだ他にも種類があり、本当にサケの種類は豊富です。
脂質や旨み、旬の時期も違っていますので、自身に合ったおいしいサケを見つけてみてくださいね。
美味で、栄養価も高いサケを食べて、おいしく元気に過ごしたいものですね。
参考文献:からだにおいしい魚の便利帳 藤原昌高著 高橋書店
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